料簡の悪い宿屋の夫婦、お客が大金を忘れていくようにと茗荷の料理ばっかりを食べさせた。
翌朝、客は宿賃を払うのを忘れて旅立った。
・・・は、落語や日本昔話の世界。
で、調べてみると、茗荷をわざわざ栽培して売っているのは日本だけとあった。この説が精確かどうかの検証はできていない。ほんとうなら、茗荷大好き人間の私は気分がいい。
茗荷の栽培は野菜類の中で一番手間がかからないともいわれる。
要するに放っておいても次から次へと頭を出す。
そして、これをいくら採っても親茗荷には全くダメージを与えない。
栽培野菜の優等生である。
庭の植木鉢に茗荷を植えてある。
その下に、花ミョウガが顔を出した。
なので、蕾部分と花とを一緒に摘み取った。
私は縦に薄切りにして、熱湯を潜らせて即甘酢に漬けた。見る見るうちに赤く染まって見た目も食欲をそそる。
夏の素麺やざる蕎麦の薬味としても最高だと思う。
医学的には物忘れをさせる要素は全くなく、反対に聡明にさせるとの文もある。
と、いいことずくめの話だが、どういうわけか茗荷畑はやぶ蚊(ヒトスジシマカ)が大好きで、茗荷を収穫に行くときは「ちょっと献血にいってくる」というのが我が家の隠語になっている。
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