兼好法師曰く「友とするにわろきもの七つあり。一つには高くやんごとなき人、二つには若き人、三つには病なく身強き人、四つには酒を好む人、五つにはたけく勇める兵、六つには虚言する人、七つには欲深き人」。
この文に初めて出会ったとき、三つめの「病なく身強き人」が私にはガ~ンときた。
なぜ「健康な友」はあかんのか。
兼好はきっと「弱い者の気持ちが分からん者、弱者の辛さが想像できない者は友とするな」と言っているのだと私は解した。
さて、テレビで18歳19歳の若者に対するインタビューを報じていた。
「選挙には行かないと思う」「政治のことはよく解らない」というシーンが多かった。
私にはそれは、社会や政治の教育が不足しているのでなく、国語・文学の教育不足のような気がした。
大それた勉強をしろというのではない。
ちょっと耳にした他人の不幸や辛さを想像してみる、そういう思いやりの心である。
ほんのちょっと、今だ仮設住宅に居るフクシマの人々を想像してほしい。
コメンテーターという方には、ただそれだけを話してくれるだけでいいとさえ思う。
なお、六つ目の「嘘つき」、七つ目の「欲張り」は当然として、五つ目の「威勢がよく強がっている武士」をあげているのにも感心させられる。
兼好法師は今次参議院選挙に遺言したのではないかというような気分になっている。
「威勢のよい言葉を並べる強がり」となると、自民、公明、お維となろう。
戦争法、海外派兵、9条改悪・・・・、
「野党統一候補と比例は共産党」、法師が存命ならそうおっしゃるに違いない。
なお、法師の言葉ながら、「若き人」と「酒好む人」は許してほしい。
大阪選挙区の わたなべ結 さんは「若き人」である。
嘘つき、欲張り、威勢のいい人には気をつけよう。
返信削除他人を思いやる心のない人は友にしないでおこう。