2015年4月10日金曜日

大阪よどこへ行く

  木津川 計氏の‟人格ならぬ都市格”の話に「大阪のグレードが低下するほどに企業イメージを守ろうと、大阪の大企業は次つぎ東京に本社を移す流れを促進させた。京都の大企業が一社も動かないのとなんという違いだ」とあってハッとした。
 大企業の本社機能の移転問題は狭い意味での経済の問題だと思っていたから、企業イメージという広い意味では経済的判断だろうが「ズバリ」大阪の都市格の低下としてそれをとらえる指摘は新鮮だった。
 こういう場面で年寄りの昔話を挟むのは気が引けるが、天外・寛美の松竹新喜劇には「こうと」な品があった。そこに登場したかつての大阪には都市格があった。
 ところが維新らの議員に言わせれば「都市格で飯が食えるか」ということで、これまで市民が育ててきた地下鉄を売却しようとか、施設や土地を売却しようとかいう話になっている。
 こうして、ますます都市格が下がる→本社も移転する→地盤が沈下する→都市格が下がる→・・(豆腐は白い→白いはウサギ→→便所は四角→四角は豆腐3/29津軽のわらべうた)という悪循環に落ちいっている。
 だから、維新政治の退場こそが大阪経済復興の土台だろう。
 経済観念に敏感な大阪人ならこの理屈が理解できるに違いない。
 経済に関わって付け加えれば、大阪をアジアとの友好の拠点にすればいい。
 京都や奈良に来て大阪で買い物してもらえばいい(京都・奈良の皆さんごめんなさい)。高島屋難波店免税コーナーの「爆買い」がそれを教えている。
 このように維新政治退場の向こうには明るい未来が待っているが、そのためには当然だが諸外国から総スカンを食っている安倍氏にも退場してもらわなければならない。
 そういう展望を開くためには、地方議会の選挙でも日本共産党の議員を一人でも多く当選させることが大切だと切実に思っている。


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2 件のコメント:

  1.  都市格という言葉は、今までの長い歴史を想い起す本当にいい言葉ですね。お金だけでで世の中を支配する時代はもう終わりにしてもらいたいです。これからの世の中は、私を含め高齢者も希望と愛を持って住める社会にしなければと思っています。

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  2.  繁華街も遊興の街も私は当然認めます。かつてのパチンコ程度というと怒る方がおられるかもしれませんが、少々猥雑で射幸心をあおる場があることも微妙ですが目くじらを立てる気がありません。
     しかし、街の背骨(バックボーン)がそうであってはなりません。根本は圧倒的な額に汗する勤労者の安定した生活です。
     そういう土台の上に、文化が花開く街を展望すべきです。
     バラやんのおっしゃる通り、お金だけをメートル原器にした地方政治をまともな議論に引き返させたいですね。
     明後日は統一地方選挙前半の投票日です。

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