ほとんどのトーンは「一部の神経質でヒステリックな親や教師の横車にノート会社が屈した」かのような報じられ方だったが、実際には「より売れるためのイメージチェンジのひとつ」だったかもしれないし、あの表紙が仮に毒蛇かムカデだったらと思うと、カブトムシに抵抗のある子どもを一概に「ダメな親子の子」とは言いきれない。
実際、私の愛読書である「虫捕る子だけが生き残る」(小学館101新書)の第1章の第2は「虫好きにだって嫌いな生き物はいる」だし、やなせたかし氏の「手のひらを太陽に」をあげて「みんな友達なんだ」とお説教するのも、大杉谷でヤマヒルにやられた経験のある身としては如何なものかとも思う。
という大前提をたてておいて、とはいうものの昨今の虫嫌いの風潮は個人的には情けない。
この国の先人たちは、虫を愛で、その声に癒され、放つ光に酔い、文学に取り込み、絵を描き、紋章にし、音楽にし、オブジェを楽しんだ。
で、・・・かつての「虫捕る子」は今も虫が好きである。
さて、だいぶ以前から、ループタイというと‟年寄りのもの”というイメージが広がり、おしゃれに使用するというのが難しくなっている。また、おしゃれなループタイも殆んど売っていない。
だからと言うことでもないが、私もいつの間にかループタイを使用しなくなり処分したのだが、どういうわけか紐だけが残されていた。
そして、「年寄りのもの」といわれる「年寄り」にこちらが近づき、というよりも文句なしに年寄りになってしまったから、妻が「要らないブローチでループタイを作ろうか」と言って、ループタイの金具を買ってこようということになった。
ところが、#$%&!!!!?? このループタイの金具(裏のひもを通すところの留金具)が何処のお店にも置いていない。
デパート、大手スーパー、そこの専門店、結構有名な手芸用品店も「ありません」との返事ばかりだった。
いくら流行っていないからといってそこまで無視されることもないだろうにと驚いた。
ほんとうに何処にもなかった。
特に急ぐものでもないから、何処かで見つかるだろうと数か月が経ち、・・・結局どうしたかというと、ネットで2個500円で購入、消費税と送料併せて680円の買い物をした。
多種の小物をいっぱい抱えて店を構えるよりもネットで売った方が効率的なのか、不思議な感情が残った。
写真は、その金具を用いて妻のブローチを改造したループタイ。アサギマダラではないけれどアゲハのタイ。
これなら「年寄り臭い」とは言われないだろう・・と気に入っている。
今は二十四節気の『清明』。すべてのものが清らかに生き生きとする頃、若葉が萌え、花が咲き、生き物が待ってましたという季節。
蝶に負けじと孫の入園式にして行った。
ほんの少し気が早いが季節を先取りした記事だと了解していただきたい。
4月17日、アゲハ蝶初見。
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