放ったらかしにしていた小さな金柑の木に実がなっている。
まだ少し青みが残っているがほゞ熟してきた。
孫のために収穫を止めていた実だったので、孫の来た日に一緒に収穫した。
そして、皮をこのように食べるのだよと教えながら渡したが、少し齧ってすぐに返してきた。
完熟でないということもあるが、この酸味と苦味は幼児の敏感な舌には強すぎるようだ。
ということで、つらつらと振り返ってみると、私も金柑が美味しいと思うようになったのは大人になってからのように思う。
また、このごろのように甘い金柑は昔はなかった。?ように思う。
そう、金柑は大人の味なんだ。
「金柑皮食て実い残す」と歌ったが、今の私は酸っぱい実の部分も好きで、種以外は全部食べる。
同じように、義母も美味しい美味しいと果肉まで食べてくれた。
金柑に見向きもしなかった孫は、勝手知ったる何とかで、我が家の冷蔵庫を開けて、イチゴ、ブドウ、ブルーベリーを持ってきた。
息子からは、「我が家は無防備すぎる。」「お菓子と果物は分からんように隠しておいてくれ。」と言われているが、祖父祖母は勝手に引っ張り出してくるのを半分期待して目を細めている。
ひいばあちゃんの綿菓子を見つけ出して「食べていい」と目で語ったので、「いいよ」と言うと、大人たちにも少しずつ配ってから自分が食べた。
これは100%自分のものではないなあと小さな頭で考えたのだろう。
後で見ると、袋の底にはひいばあちゃん用のカケラがちゃんと残してあった。
以上、可愛い孫の爺ばか日誌を書いたが、別の日、両親が風邪でダウンしたので孫を預かった。
昼ご飯の時、ご飯だからとビデオを消したら怒りだした。
新聞と本を投げつけてくるのは序の口で、ついには私の眼鏡とパソコンを床に投げつけた。
これも、「可愛い可愛い赤ちゃん時代」を脱しようとする証拠だろう。なかなかやるな!
そのあと、自分でやりすぎたと後悔したように泣きじゃくったので抱いてやった。この程度で済むのは何時頃までだろう。
久しぶりの「爺バカ日誌」を読ませていただきました。
返信削除孫に食べさせたいと金柑の収穫を待っていた爺婆の愛情と、それなのに酸味と苦味が孫には早すぎた顛末、同じようなことが我が家でもあったなぁ、と思わず笑ってしまいました。
それにしても、食事中のビデオを消されたのに、孫がものを投げて怒り出したのは「可愛い赤ちゃん時代の脱出の証拠」ではなく、単なるわがままです。それを可愛いと思うのは単なる爺ばかに他なりません。
爺ばかを脱して冷静な祖父に徹しようと決意している爺ばかからの忠告でした。
はは~~。事実を冷静に客観的に見るようにとのご忠告、ズキンと胸に響きました。
返信削除それでも、綿菓子の小さなカケラを残しておくのが可愛いのです。
金柑は私の両親(故人ですが)の大好物でした。鍋で砂糖を入れて煮て食べていましたが、私はどうも苦手でした。それで私の家には金柑のあることあること。びっくりするぐらいあります。立派な金柑の木が4本もあります。たくさん生ります。嫁さんは夏ちゃんと同じく酸っぱいだけと言ってあまり食べません。私は生で一回に10個ほど食べますが全く減りません。ビタミンCの補給と思って食べていますが、少し無理しています。昨日の地震は震度4でしたが、嫁さんに叩かれるまでは気がつきませんでした。
返信削除震度4でねえ。文字どおり貴殿は大物です。
返信削除庭の金柑は小売価格だと相当なものですね。下種っぽい話ですみません。おっしゃる通り、健康には素晴らしい効果があるのではないでしょうか。でも、物事はほどほどに・・・・。