3月23日、二日前の雹(ひょう)がが嘘のように暖かい春になった。
オールファミリーで「バーベキューコンロ開き」をした。
孫が「チョウチョや!」というので跳んでいって沈丁花で吸蜜していたのをパチリと撮った。
ツマグロヒョウモンの仲間かと思っていたら、後で調べたら「アカタテハ(赤立羽)」だった。
成虫で越冬していたようだ。
数日前の冬の嵐のような日を思うと、いったいどんな場所で厳しい季節を3~4か月も越冬していたのだろう。
泉麻人著「東京少年昆虫図鑑」の巻頭はアカタテハだった。
「世界のどこででも見られる蝶の一種だが、冬場の東京の路地裏で見るアカタテハが一番の好み」とは著者のこだわりだろう。
「その姿は、人気のなくなった季節はずれのビーチで優雅に陽を浴びる別荘の貴婦人のような佇まいでもある。翅の色合いも、黒と朱に白点を織りまぜた、どことなく仕立てのよい和服を思わせるようなデザインで、とりわけ裏翅はそこにさらに群青のアクセントなどを利かせて、凝った柄に仕上がっている。」と、べた誉めだ。
私は蝶の種類も知らないし、こんな形容も思い浮かばない。
振り返ってみて、この国の労働環境は自然を感動的に観察する余裕を与えてくれなかったように思う。
負け惜しみでなく、今は日々の発見を楽しんでいる。
リタイヤ万歳!
リタイヤしなかったならば、会社という社会の外を知らないまま人生を終えていたかもしれない。
さて、近頃の労働者は、成果主義だ、パワハラだ、労働規制緩和だと大変だ。
そんな辛い季節は冬眠でもさせてあげたいと、この蝶を見ながら思わないでもない。
息子は4月1日から遠距離通勤だと言っている。
退職して9年この間色々なところへ日曜、平日問わず行く事が出来ました。お金は無いけれど分相応の事が出来ています。ありがたいことです。今日も薬師寺の「聞香席」に行ってきました。外れの0点でした。
返信削除スノウさんの守備範囲の広さには感心しております。
返信削除我が家などは妻が「抹香臭いのは嫌いや」で聞香席には縁もありません。
いろんなコメントをこれからもよろしくお願いします。楽しみに待っております。
「お香」は煙や人工香料ではありません。煙は全くありません。お寺や仏壇(毎日香)のお線香の匂いでもありません。ましてや葬式等の儀式の焼香の「臭い」匂いでもでもありません。かすかな、かすかな「超微妙な」匂いの聞き分けです。ちなみに今日のお香の名は「雪」「風」「桜」で原木は「マナバン」「スモタラ」「キャラ」と言われてました。産地はインドネシヤ等の南方の香木の「爪の垢程の粉末」のようです。
返信削除妻が匂い袋も含めて香水なども一切嫌いなもので全く未知な世界です。
返信削除なもので、私も封印しております。
無粋な奴だとお笑いください。
私は沈丁花の花の奥に、ご近所の栗の花が咲いたなと即物的に春を感じています。