先日、「近現代美術の100年」という美術展を観てきてのざっくりとした印象では、絵画にしても彫刻にしても、動物の中では群を抜いて鳥の作品が多く、イキイキしているように感じた。
全く瞬間的で個人的な印象でしかないが、その理由は、鳥が人間世界を超えた別世界と行き来するからではないだろうか。
と考えないと、作者があれほどまでに正確にカラスを観察し、躍動的に表現したのかという理由がわからない。日常生活の近辺にいたからだとでもいうのだろうか。そんなはずはない。
先々日、友人の高層マンションのベランダにチョウゲンボウがやって来て、その写真がブログに載っていた。
ベランダのバードテーブルにやってくるスズメを襲ってくるもので、ゾクゾクとするような猛禽類の勇姿だった。
今日の私の写真は、チョウゲンボウなどに一番狙われやすい小鳥の一種で、ジョウビタキの雌である。
この間から、窓の外に定期飛行をしてくれている。
始終尻尾を振り、きょろきょろと辺りを警戒しながら、セイヨウカマツカの実をついばんで、バードバスで体を洗って、そして水を飲んで飛び立っていく。
典型的な冬鳥で、ヒーッヒーッヒーッヒーとよく鳴くし、カチカチカチカチと嘴を鳴らす。冬景色にぴったりのBGMだと思っている。
北帰行前のお別れに来てくれているのだろうか。
想えば野鳥を身近に感じ出したのは3年ほど前、わが家のベランダにジョウビタキが来てくれたことがきっかけでした。それ以来、万博公園のカワセミやコゲラなどを見に出かけました。それともう一つは嫁はんの影響で伊藤若冲の「群鶏図」など、日本画に出てくる鳥類の見事さにも心惹かれました。
返信削除若冲の鶏も素晴らしいと感動しました。
返信削除先日の絵画の中にも、虎、馬、鹿もあったのですが、私は、カラス、スズメ、ツバメ 等に生命の力強さを感じました。その対比が、単なるタマタマのように感じられなくてこんな感想を書きました。
画家は、なぜか鳥類に魅かれているようです。