2013年12月30日月曜日

蝋梅の香り

  歳末の諸ニュースには腹の立つことも少なくないが、1年の最後のブログになったので、我がブログのコンセプトどおり、些末でかつ美しい話題で締めくくりたい。
 私は庭木については、いつ、どこで、どんな気持ちで購入して植えたのかほとんど覚えているが、この蝋梅だけは、いつ植えたのか記憶が定かでない。
 というのも、ほんとうに雑木扱いをして、他の木の下に適当に植えて放っておいたので、実際成長も悪く、長い間さっぱり目立っていなかったからである。
 それを、周囲の木を思い切って選定してから、ここ数年だんだん花が増えてきて、ついに今シーズンの蕾は新年早々の素晴らしい満開の兆しを感じさせてくれている。
 さらに、その香りをブログでお伝えできないのが残念だが、蝋梅の英名は、Winter sweet で、文字どおり冬空に甘い香りを漂わせる花である。だから、その香水もあるという。
 季節は五感のそれぞれで感じることがあるが、私だけかもしれないが嗅覚で得る季節感には特別のものがある。
 春3月下旬の沈丁花は、新しい仕事への不安と重なった人事異動の季節とぴったり連動する。
 初夏のニオイバンマツリはうっとうしい梅雨の合間の清涼剤だ。
 秋の金木犀は「気温が高かろうが季節は秋。夏は終わった。」との宣告のように毎年感じ、若い頃はギンギンに生命感あふれる夏の終わりが寂しかったが、この頃はへとへとになった猛暑のゴールが見えてホッとする。
 そして、この時期の蝋梅は、冬至を越えた光の春を実感させ・・・新春の新たな決意を自覚させる。
 ああ、この香りをお届けできないのが口惜しい。
 で、その香りに乗せてどんな決意をしたのか?
 それは来年のブログでおいおい綴りたい。
 では皆様よいお年をお迎えください。



6 件のコメント:

  1.  チヌノウミさんから「泉北高速の米ファンド売却否決・住民パワー府議会動かす」との共産党堺市議団の非常に美しいニュースを送っていただいた。
     暑い秋の堺市長選挙の感動を綴った手紙が添えられていた。
     そう、花鳥風月で1年を締めくくるのもいいけれど、やはり大阪でこの年を振り返れば堺市長選挙の感動を忘れてはならない。
     こんな感動をいただいた友人の皆さん、ありがとうございました。

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  2. 一年間楽しく且つ、ためになるブログ有難うございました。読者を代表して(勝手にそう思っていますが)感謝申し上げます。それから、高齢者仲間の武器にブログがなることを願って。

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  3.  長谷やんの凄い創造能力に、感心させられました一年でした。体力は年には勝てませんが、頭脳・能力は、年とともに益々発展するものだと「山背だより」を読ませていただき、強く認識させていただきました。来年も愛読させていただきます。

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  4.  バラやんは大きな誤解をしています。私の記事のほとんどは誰かの言ったこと、書いたことを知って驚いたというものです。
     それぞれの道の方に言わせると、今頃何を?ということばかりですが、わりあい若い頃は、仕事や労働運動にいっぱいいっぱいでしたので、普通の人々が若い時代に通過してきたような広い世界のあれこれに、ようやくこの歳になって驚いたり喜んだりしています。
     来年も、好奇心が枯渇しないよう頑張ります。
     来年もコメントをよろしくお願いします。コメントはブログを更新する最大の原動力です。

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  5. 恥ずかしながら「ろうばい」と聞いたとき古木に咲く梅「老梅」かと思いました(-_-;)実家の庭に咲いた花を見て「蝋梅」の間違いに気付きました。

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  6.  労災を老妻と誤解するようなものでしょうか。
     臘月(陰暦12月)に咲くので臘梅という説と蝋細工のような花なので蝋梅という説があります。
     どちらの説も説得力があり美しく感じます。
     しかし私は、花の美しさ以上のすばらしい香りをお届けしたい。

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