2013年12月26日木曜日

ネットオークションは"重かった"

  堺の住職から「ネットオークションで石臼と杵がこんな値段で出ているのやけどどうやろう?」と電話があった時には、「その値段やったらお買い得やと思うで」と答えておいたのだが、先日、お寺での恒例のお餅つき大会に行ったときにはほんとうに驚いた。
 石臼と聞いただけで「ある種の大きさを、・・当然そういうものだろう」と思い込んだ私が軽率だった。
 写真のとおり4升ぐらいはつける大きさで、その石の底の分厚いこと。
 (ホームセンター等で展示されている石臼を実見すればその分厚さがお分かりいただけるだろう。)
ひげ親父さん 撮影
  核家族の家庭では途方に暮れるに違いない。
 私をはじめ口ばっかりの熟年組が主力になってきたお餅つき大会では先が思いやられる大きさだった。
 つまり、設置するのも片づけるのも身体頑健な男手が3~4人は要る代物だ。
 青年の参加を勧奨するのが喫緊の課題だということを合意したのが成果である。
 
 それは何もお餅つき大会だけのことではない。
 私の感じている感想を言えば、「維新にやらせてみたら」とか、聞くに堪えないヘイトスピーチとか、間違えばネオナチズムに向かう心情が非正規不安定雇用で先の見えない青年層に広がっていると思っている。一種のペシミズムだろう。
 朝日の紙上で作家の星野智幸氏は、「長年の経済的な停滞と労働環境の悪化、それに伴う人間関係の破壊、いつか人生を転落するんじゃないかという恒常的な不安などがつのっていたところに、大震災と原発事故が起こった。・・・・これ以上悲観的なニュースや将来像は見たくないと心身が悲鳴を上げ、現実から目をそらす。そうして無関心が広がっていく。「日本人」(偏狭なナショナリズム)信仰は、そんな瀬戸際の人たちに、安らぎをもたらしてくれるのである。」と分析されている。
 だから年寄りが、この現実を直視せず、「インターネットは苦手や」などと言って、旧態依然とした「集会待ち」ではいけないのではないか。・・・・これはちょっと寄り道。

 当日は寒波であったがそれこそ「お餅つき日和」。
 「お餅をつくのは最小限に止めよう」とか言いながら、結局は震えながら10臼程ついた。 
 皆のお餅つきの技量も相当アップした。
 ご住職の「たこ焼き」もプロの域である。
 東日本支援バザーも回を重ねている。
 継続は力である。
 未来は決して暗くない。
 会場や道具を提供してくれた堺の調御寺のおっさんにはお礼の言葉もない。

4 件のコメント:

  1. 餅つき大会ご苦労様でした。年寄りの集まりであったため、Yさんからもっと若い人たちを集めないといかんのと違うのかと指摘を受けました。川やんに言うときますと答えておきました。堺市長選では橋下維新を失速させましたが、安倍自民党の暴走がとまりません。秘密法を成立させた上に内外、特に米国の反対を押し切って靖国参拝をし、米国から失望したと言われているのに、橋下氏は各党首のなかで最も強く靖国参拝を支持しています。このような古色蒼然とした人を改革者と誤解している人たちが一日も早く目覚めることを強く願わないではいられません。靖国神社が戦争に果たした役割をもっと若い人たに知らせる必要がありますね。

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  2.  dyougoziさん、準備や後片付けにお手数をおかけしました。ありがとうございます。
     安倍首相の暴走は自爆への道ですし、早期にそうさせましょう。
     世界の常識が安倍氏の非常識ということでしょうか、アメリカでは Yasukuni Shrine ではなく War Shrine と言うということを私も初めて知りました。おまけに Contentious War Shrine ですから「認められない戦争の神社」なのですね。

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  3.  写真の石臼を見て、風呂敷ではなく「こんなコンパクトな石臼は都会仕立てやなー」と思いました。我が家にある石臼は、この臼の重さは3~4倍はあります。30年前まで正月前には、私がキネでモチを搗いて母と嫁さんがこねまわす役をやって、正月の鏡餅を作成していました。しかし、今は花壇の隅にお尻を上にして、据えられたままになっています。今度の正月大きな息子(190cmと180cm)が帰ってきたら表向きにして、30年前を想い出しながら搗いてみようか思いました。

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  4.  潮吹く魚を飼っているバラやん宅が目に浮かぶようです。
     都会(堺)では庭に一年中置いておくこともできません。段差のある片隅に片づけておくにはもっと鉢のような石臼でないと大変です。
     当日は、道を歩いている何人もが「めずらしいねえ」と寄ってきて見物してくれましたが、私より年上の方々でも「餅つきはやったことがない」と口々に言っていました。
     餅つきは意識的に行わないと途絶えてしまいそうです。
     是非とも息子さんたちと搗いてください。

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