金色(こんじき)のちひさき鳥のかたちして銀杏(いてふ)ちるなり岡の夕日に 晶子
例年だと近所の蝋梅に先駆けて12月(臘月)にはけっこう咲いていたのに・・・
きっと、夏日のような残暑が続いていたせいだろう。
桜などは気温を積算していって開花すると聞くから、積算した気温が低くなるのが遅かったのか、それとも、開花準備のスイッチの入る低温の訪れが遅かったのだろう。
写真は5日に撮影したものだが、ユズリハではないが開花とバトンタッチするように葉が散っていく。音もなく散っていく。
落ち葉は茶色くはならず黄色いままなのがいい。そういえば銀杏もそうだと連想し、冒頭の与謝野晶子の歌を思い出した。
蝋梅の花は蝋細工のような艶がある。その上に、爽やかな香りがする。
受粉を助ける虫たちも来ない寒空に、誰に向けてなにゆえにこの芳香を放っているのだろう。
ロウバイの木のてっぺんに何時もヒヨドリが止まっています。わが家のロウバイは彼女の縄張りです。せっかくの花や蕾をつついて散らすので睨みつけるのですが知らん顔です。
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