2025年1月9日木曜日

インフォデミック

    インフォデミックとは情報(インフォメーション)と感染症大流行(パンデミック)を合わせた造語である。
 やたら横文字を使いたがる風潮には苦虫を噛みつぶしていたがこれは解り易いと少し認めている。
 と言っても1月4日付け赤旗の記事で初めて知ったもの。本年の初勉強は「赤旗」の「経済キーワード」だった。

 ついでにインフォデミックに関連する大切な横文字を拾ってみると・・・
 アルゴリズム・・・アルゴリズムとは、一般に、問題を解決するための手順やルールのこと。
 SNSでは、「いいね」や「リプライ」などのユーザー行動データに基づいて、どのようにコンテンツを配信するか決定するルールのことを指すらしい。
 一度ある情報を閲覧すると同じ傾向の情報が次々と出てくる。あるいは、そういう情報を検索している人を狙ってCMを流すことも可能だ。これは日々のスマホで実感している。

 フィルターバブル・・・同じ傾向の情報を次々とみていると、「フィルターバブル」といわれる空間に包まれ、それをみている人があたかも多数であるかの感覚に陥るといわれている。自分の見解と異なるような情報は流れてこない。ここが問題だ。

 エコチェンバー・・・よく似た現象にエコチェンバーがある。
 自分と似た意見や思想を持った人々の集まる空間(電子掲示板やSNSなど)内でコミュニケーションが繰り返され、自分の意見や思想が肯定されることによって、それらが世の中一般においても正しく、間違いないものであると信じ込んでしまう現象のことをいう。
 トランプ信者もこういう風にできたといわれている。
 遠い外国のことではない。現に東京や兵庫の知事選挙でもこの現象が現実世界に影響を与えている。
 「必要な情報はスマホで見るから新聞はいらない」ということの恐ろしさ。


 それだけに、いろいろな情報が「一覧」できる紙の新聞の重要性はネット時代だからこそ求められる。
 紙の媒体=紙の新聞のもつ一番の強みは、ニュースの「一覧性」にある。つまり、自分の知らないことでも、あるいは興味のないことでも、何がその日のニュースかをひと目でみることができるということだ。
 紙の新聞では、主要なニュースは1面で掲載するほか、政治面、経済面、国際面、社会面、スポーツ面といったニュース面で、その日の主なニュースがひと目でわかるようになっている。あるいは企画面では、最近の話題、情報などがその新聞なりの視点でとりあげられている。
 このことは、ネットで情報を検索する場合と大いに違う点だ。
 もちろん、紙媒体にもいろいろあるのでそこを見極める力,判断力が必要なことはいうまでもない。まさに「知は力」だ。

 なお、以上で述べたようなSNSの負の部分をSNS利用者に「知」として理解してもらうためには、そういう発信を彼らの読まない「オールドメディア」で語っているだけでは不十分で、アウェイ感があってもSNSの舞台に登らなければならないだろう。

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