写真の巳さんは奈良一刀彫のもので「なら工藝館」の公開講座の際私が絵付けしたものだ。…ということは、それは12年前のことになる。
感覚的には数年前の出来事のようにしか感じないが、実際にはアッという間に12年経ったという”年月”をこの一刀彫を見ながら恐怖感をもって噛みしめている。
つまり、この先の12年も、これに倍する速度で過ぎ去っていくことだろうし、そもそもこれからは次の干支に自分がいるかどうかもわからない。
さて、蛇がなぜ干支の巳となったかについてはよく知らない(古代中国の星座の名前との説もあるようだ)が、中国の古くからの民間信仰であり当時の先進科学であった道教や陰陽五行説は、どちらかというと黄河ではなく長江、つまりは南の稲作地帯で発展したため、稲作や水辺の蛇は身近であったのではなかろうか。
そこで脱皮を見た古人が再生、長寿のシンボルと見たのではないだろうか。
蛇というと「こころ旅」の火野正平さんが動物が好きで、自転車走行中見つけた蛇を捕まえようとしたりして、怖がるスタッフが逃げ回るということもあったという思い出も2024年の思い出に貼り付けておこうと思う。
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