2021年7月12日月曜日

ヤラセと報道管制

   政府が東京都に4回目の緊急事態宣言を決めた7月8日夜の首相記者会見の質疑応答は、小野日子内閣広報官の「再質問なし」「質問したい記者は挙手で」との説明から始まったが、写真1のとおり多数の記者の挙手にも拘らず、なぜか挙手していない記者(写真2)が指名され、さらに、その記者が質問を始める前に菅首相が答弁原稿を探し始めるという“珍事”がみられたと報道されている。

   会見現場に同席した記者によると、「後ろの席に座っていたから分かるのですが、小野広報官に指名された記者は、呼び掛けられた時点で明らかに挙手はしていなかった。おそるおそる挙げていたとも思えません。というよりも、下を向いてスマホらしきものをいじっていたのです。ところが、小野広報官から名前を呼ばれると何事もなかったかのように立ち上がって質問し、それを菅首相が待ってました、とばかりに用意した原稿を読みながら答えていた。もう何が何だか……」

   また、翌9日の丸川五輪相の記者会見では、10分間、挙手を続けたTBS金平茂紀キャスターを指名せず、「何故当てないんですか?もう一問だけ」「大臣!」と呼び掛けるも、逃げるように会見場を後にした(写真3)。

首相も五輪相も、用意された原稿上は「丁寧に説明していく」という言葉を乱発するが、民主主義とは程遠い立ち居振る舞いだ。

香港のリンゴ日報弾圧みたいに露骨ではないが、いや、けっこう露骨に菅自公政権は言論、報道の自由を蹂躙している。政権やマスコミに是正を求めつつ、ミニコミやSNSでこういう事実を広げることが大切だろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿