2021年7月2日金曜日

政教一体

   政教一致というとイスラム原理主義の国を思うが、そういう国では権威ある聖職者の意見によって政治・制度が決定されている。その結果、女性に参政権がなかったり、女性が自動車の運転やサッカーの観戦をしただけで罰せられたりしている国もある。

 戦前の日本では、戦死したら靖国神社で神になるからと、父や夫が浄土に行くとか天国に行くと声に出すと、つまり基本的に仏教徒やキリスト教徒は非国民だとされた。

 このように政教一致というか、政教混淆、政教混濁は民主主義や人権尊重と対立するが、都議会議員選挙まっただ中で、写真のとおり、公明新聞と聖教新聞がウリ二つの紙面で一体化、混淆、混濁しているのが明らかになっている。

 昔、創価学会を批判した本の出版妨害事件があったが、著者の藤原弘達氏が亡くなった夜、夜中じゅう「おめでとうございます」という電話が続いたと充子夫人が語り、警察が子供に警備をつけなければならないほど脅迫が相次いだとも語っている。ずばり、このように両者は、仏教の一宗派と誤解をすると大間違いだろう。

 なお、写真の二つの新聞記事は、今でも両者がウリ二つであるという異常さと共に、その候補者の写真の異様さも際立っている。

 この異様さについては622日の『変顔の信仰』という記事で触れたところだが、両紙に一貫して掲載されている『変顔』は信仰によるもので「この選挙で死に物狂いに活動しないなら地獄に落ちるぞ」と信者を「恐れ従わせよう」としているものである。創価学会の教科書では『獅子吼』というらしい。

 公明党・創価学会は東京へ大動員をかけて都議選を取り組んでいるが、こんな非常識というか異様な政教一致政党には、「知り合いから頼まれたから・・」などと言うことで「お付き合い」をすると大変なことになる。

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