2019年8月31日土曜日

カジノで街は栄えるか

   わが家からそう遠くないところに『奈良競輪場』がある。
 最寄り駅は近鉄京都線平城(へいじょう)駅である。
 よく、ギャンブル施設擁護論の中に「地元が潤う」というのがあるが、私の知る限る平城駅周辺から競輪場までの道筋に「潤った店」などは皆無である。
 田圃の中の一本道ということもあるが、文字どおり「オケラ街道」の趣がある。

 無料バスの起点である大和西大寺駅周辺にも「競輪場様様」のような店は見当たらない。
 各地のギャンブル施設のことは知らないが、私の見ている奈良競輪場に関しては「地元が潤っている」事実はない。

 反対に『古都奈良の文化遺産』から不自然にぽっかりと秋篠寺が抜け落とされているのは、唯一ほぼ隣接するこの競輪場のおかげである。
 この競輪場がなかったとしたら、平城宮趾から佐紀の古墳群を巡って秋篠寺等に至る「歴史街道」のような観光コースはきっと地元をも潤すことだろう。

 『岸和田少年愚連隊』に登場した(春木中学)生徒会長だった宮本たけしさんが、かつてあった春木競馬、そして今もある岸和田競輪について語っている動画が面白い。
 春木駅には、小学生を呼び止めて「10円」をねだる大人がいた。
 馬券売り場で働いていたお母さんいわく、「絶対に儲からへん」「儲かるんやったら馬券売らんと私が買うわ」など。

https://www.youtube.com/watch?v=IhhT2jyx95Q



 カジノは基本的に客を囲い込む。
 大阪の夢洲案でも関空から高速船で囲い込んで「地元」なんぞには見向きもさせない。IRだとか、家族ずれだとかいうのは端々のことである。
 てら銭は、地元など素通りしてアメリカ等の胴元企業に行く。
 実際、カジノのあるシンガポールよりもカジノのない日本の方が外国人観光客は何倍にも増えている。
 カジノで街が栄えるは不正広告でしかない。

   うそ寒や古刹に近きケラ街道

6 件のコメント:

  1. ユーチューブを取り込んでのブログに感心しています。こんな手法もあるのかと。

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  2.  動画はやはりインパクトがありますかね。

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  3. あると思います。ただし今回の動画は、宮本たけし以外の関係ない動画も流れていましたよ。

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  4.  YOUTUBEのコピーではそうなってしまうことが多いです。最初のが終わるとストップ願います。
     その番組だけにする方法は研究してみます。ご存知の方はご教示ください。

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  5. youtube動画の自動再生を止めるには右端の動画リストの右上の「自動再生」のところのチェツクを外します。

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  6.  ひげ親父さんありがとうございました。

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