2019年8月22日木曜日

有志連合に参加するな

 8月21日、トランプが「招集」したホルムズ海峡の対イラン有志連合にイギリス、バーレーンに続いてオーストラリアが参加すると報道されたが、ドイツ等ヨーロッパの主要国は否定的なままである。さて、日本の安倍政権にドイツ並みの根性はあるだろうか。

有志連合というと私などはどうしてもブッシュのそれを思い出す。「フセインが大量破壊兵器を持っている」と言って大規模爆撃をしたあれである。
結局大量破壊兵器などどこにもなく、多数のイラク人が殺されただけであった。
(You Tubeに太田光と安倍首相の対談があり、情報は間違いだったがイラク戦争を支持したのは間違いでなかったという安倍に、「あるかもしれないで多数の人々を殺していいんですか」と見事に切り返して安倍がしどろもどろになっているのがある)

屁理屈はいろいろ言うがトランプが気に入らないのはブッシュと同じで、中東の産油国の自立が許せないの一言に尽きるように私は思う。事実、アメリカの「友好国」の中だって、人権侵害を容認して反民主主義的な国はごろごろしている。どこに大義名分があるだろうか。

さてさてイランの石油は日本の産業の大動脈である。
平静に考えれば有志連合への参加など狂気の沙汰だが、私のような心配性はそれでも次のように心配する。安倍首相の心の奥に分け入ってみよう!
「これだけ恥を忍んでパシリを務めているのにトランプ番長は認めてくれない」「番長はアメリカ人が血を流しているときに日本人はソニーのテレビでそれを見ていただけだと怒っている」「こうなりゃ自衛隊を派遣して一人二人死んでくれれば俺の顏も立つ」「おまけにそれを煽れば憲法改悪、戦後レジームからの脱却だ」・・・。
こんな悪夢が起きないように、「有志連合に参加するな!」の声を上げていきたいが皆様いかが。

白井聡氏と内田樹氏の対談集(日本戦後史論)に要旨こういうのがあった。
世間は安倍首相が憲法改悪をして海外で戦争になると言っているが、その順序が逆で、安倍首相が屁理屈をつけて海外に自衛隊を送りそこで死者が出る。それを政府の言論統制下でマスコミが一斉に煽りに煽ったら憲法改悪が見事に実現するということも考えておく必要があると。
真夏の怪談話よりも背筋がヒヤッとしないだろうか。

2 件のコメント:

  1. 同感です。安倍政権の動きには厳しい監視が必要ですね。目が離せません。

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  2.  事実上の空母である「いづも」にしても、ほんとうは恐ろしいことがあちこちで起こっているのに、テレビでは、芸人の闇営業、小泉進次郎、あおり運転、お盆明けの交通事情等々ばかりが報じられているような気がしてなりません。
     おっしゃるように、政権を監視して声を発信していくことが大事だと思います。
     ケンタさんのスマホデビュー、頼もしいです。

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