2019年2月13日水曜日

馬はいないが鹿は嗤っている

 「下々の人間は黙っとれ」というシーンを度々見るようになった。
   奈良公園高畑地区に高級リゾートホテルを建設するという奈良県政もそうだ。
 名勝奈良公園ということで非常に厳しい規制を甘受してきた住民であるから、ほんとうに奈良公園のためになると思えば少々のことでも甘受できると思う。
 しかし、県の説明には多くのおかしなことがある。
 そしてアリバイ作りのような説明を「行なった」という。
 どうしてそんなにすばらしい計画なら徹底的に「判ってもらう」というような説明ができないのだろうか。
 「噂の真相」ではないが何かおかしい。
 この国の政治では、奈良県政では、人の血が通っている気がしない。

   12日の朝8時半から工事着手に抗議して人々が集まった。
 応対する中間管理職かそれ以下かもしれない県職員には答えられる余地は少ないかもしれない。
 しかし、多くの人々が納得していないという刻印を刻んでおく必要があると思って私も参加した。
 自然環境や文化が蹂躙される先には人権の蹂躙が控えているだろう。
 京都市で「観光公害」が問題にされているときに、この知事の頭の鈍さは何だろう。

   古都統べる守に最も欠けたるは歴史と自然へのリスペクトなり

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