2019年2月10日日曜日

古墳ブーム

   2月2日3日と「古代史を推理する」という記事を書いたが私の周りでは全く反応がなかった。
 まあ、相当マニアックな感じで書いたからそんなものだろう。

 しかし世間では相変わらず相当な古墳ブームである。
 そんな中、桜井市が箸墓古墳の周濠を歩く企画を発表したと新聞で読んだので応募した。
 応募受付は2月1日からで先着100名というので、確実に2月1日の第1便で到着するよう郵送した。
 ところが、2月1日だけで699名、その後8日までに940名の応募があったらしい。
 で、抽選になったと新聞記事になったその日に「落選通知」が届いた。
 箸墓おそるべし。

   ちなみに、箸墓古墳は定型化された大型前方後円墳として最も古く、3世紀の中葉頃まで遡る。
 宮内庁は倭迹迹日百襲姫(ヤマトトトヒモモソヒメ)の墓と治定しているが、白石太一郎先生は実在した卑弥呼の墓である蓋然性はきわめて大きい。造営は後継者の台与によってなされたものであり、初期ヤマト政権の成立を象徴する記念碑的構築物であったといえる。と述べられている。
 落選は残念だった。
 北側の大池の水抜きがされるのに伴い、周濠まで行けるはずだった。

 それにしても、何回も(百)襲われた姫という名は何だろう。
 姫は毎朝帰ってしまう夫である大物主神に「帰らないで」といい、大物主神は「明朝櫛笥に入っているから驚かぬよう」応答した。しかし櫛笥に居たのは小蛇であったので姫は驚いた。で怒った大物主神は三輪山に帰ってしまい、姫は悔いて陰(ほと)を箸で突いて亡くなった。
 ある人の曰く、これは人は神の姿を見てはならぬということなのだと。
 神武天皇や現人神を利用しようとする神社本庁の偉いさんは心するべきではないか。

   冴え返る古墳の主は黙ったまま

2 件のコメント:

  1.  ここ、二、三日考え事があってコメントが出来ませんでした。毎日新聞の本の紹介コーナーで「天皇陵古墳を歩く」今尾文昭著・が載ってました。新聞連載をまとめたものだそうで「新聞の読者は考古学に詳しいとは限らない」と親しみやすい一冊と、あり買ってみようと思ってます。
     抽選ハズレて残念でしたね、抽選は箸を引いてやったのですかね?ハハハ。

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  2.  朝日新聞奈良版に連載されていたものです。けっこうおもしろかったですが、ハテナという見解もあります。私も白石太一郎説に全面的に賛成しているものではありません。私の持っている本だって百家争鳴の感がありますから。それだからこそ想像の余地も大きく面白いです。

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