2019年2月4日月曜日

ありがた~い節分会

   昨日2月3日、去年に引き続き友人のお寺の節分会を友人たちと一緒に行なった。
 勤行では節分会に集った面々の厄除けを住職から高らかに?祈ってもらった。(写真1)
 現実問題を心の持ち方や神仏に逃げ込む気はないが、近頃の社会は、ほんとうに追っ払いたい邪鬼が多すぎる。
 こちらの退治は選挙で決着を付けなければ・・・。

    勤行の次は言わずと知れた福豆行事で、赤鬼が登場して暴れるも、参加者全員から豆を撒かれ、住職の説法にひれ伏すという宗教劇?をKさんに楽しく演じてもらった。
 福豆の最後は私の強い希望で大阪地方の古式にのっとり、「福は内、鬼は外、戌亥の隅にどっさりこ」と大きな声で唱和して見事に劇は締まった。(写真2、これはひげ親父さんのFBから頂いた)

 私はこのごろ、よう意味が分からんことでも、大問題がない限り「言い伝え」は大事にしたいと思っている。
 古典芸能だけが文化や伝統ではないはずで、各自が親の世代から聞き覚えた「言い伝え」を途切れさせずに次世代に伝えるのが大人の役割だと感じている。
 ただ「戌亥の隅にどっさりこ」は12月7日『鬼が笑う話』で書いたとおり、古い大阪周辺のしきたりだった。
 「伝統野菜の復活」みたいな話があるが、是非とも上方文化としてよみがえらせたい。

 もちろん帰ってから、妻と二人で格調高く豆を撒いたのは言うまでもない。
 息子ファミリーも「手作り巻きずしで丸かぶりパーティーをしようか」と誘ってくれていたが、4日は朝から娘の方の「孫守」なので断わった。
 子どもたちの両家にはミニコミ紙に書いた「戌亥の隅・・」の記事を渡してある。きっと、そのように唱和してくれているに違いない。

   そのあとは席を変えて、厄除け善哉に移った。
 Iさんのお母さんが家中の神仏に御鏡(小型)を供えたからと言ってそのお下がりを十あまり持ってきてくれた。
 これの開き方はわが家でテスト済みであったので、ワインのコルク抜きのスクリューで引っ張り出したが、中には手に負えずプラの上から包丁を入れたのもあった。
 餅きり包丁は私が持参したが、わが家で確実に100年以上経っている骨董品だ。(写真3)

 少し昔の風習では、厄年の人が多くの人に善哉を振る舞うと厄がそれだけ取ってもらえるなどと言ったので、街の中で歩いている人を捕まえて大勢に振る舞っていた。
 反対に、親が子どもには「厄が移るから食べたらあかん」などとも言われたりした。
 まあ、一人ではしんどい世の中、荷を分かち合う精神というのでいいのではないだろうか。

   善哉と言いながらビール、ワイン、日本酒のお供えが続々とあり、場は新年会・・・、ただ目出度い話だけでなく、現職の後輩の皆さんの危機的な職場・仕事の話に「何か応援できないものか」と深く深く考えさせられた。
 これは書き始めたら長くなるので割愛。ひげ親父さんのFBに幾らか紹介されている。

   ひととおりの様子はそんなものだったが、節分会の基本テーマは厄除けであってボケ封じではなかった。ナニーッ!
   私はみんなの福豆の土産に付けて「焼い嗅がし」用の柊の枝をたくさん持参していたのだが、ご本尊に供えたままみんなに渡すのを忘れてしまった。
 嗚呼!勤行の言葉の中に「ボケ封じ」を入れてもらうのだった。
 (写真4)は住職から送信してもらった柊。
 参加者の皆さんにも、ごめんなさい。

   最後に、今年の福豆のキャッチコピーは「善い年にするために力を合わせましょう」。(写真5)
 小指の痛みを全身で!という言葉もある。今こそほんとうに力を合わせることが大切だ。

   厳かに宗教劇や鬼は外

追伸 焼い嗅がしの写真を追加しました

7 件のコメント:

  1. せっかくの柊のあやかりは写真から頂きます。善哉かな、善財かな、有難うございました。

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  2. 追伸、一番感動したのは100年を経た「持ち切り包丁」でした。

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  3.  焼い嗅がしの写真を追加しました。お参りの皆さんも「このようになっていたはず」とバーチャル焼い嗅がしをイメージしてね。

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  4.  差し入れといえばOさんの自家製蜜柑もありました。岸和田のだんじりの長老格のOさんは前日はそちらの新年会。そして「祭りまであと7カ月しかない」と準備の気合が入ったとか。去年の事故は20件だったとか、楽しい話でした。

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  5. 節分会に参加できなくて残念でした。この日は大阪の女性たちが「良い年にするために力を合わせましょうと」ドーンセンターホールいっぱいにで熱気あふれる集まりが開かれました。

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  6. yukuriさん、コメントありがとうございます。また次の機会にお会いしましょう。

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  7.  孫の夏ちゃんの家に行くと正しく「焼い嗅がし(やいかがし)」が玄関にありました。

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