上から順に7つの図は漢代(前206~後220)等の墳墓の壁や石棺に彫られた画像である。
昇仙図と呼ばれている。被葬者が神仙界に至り東王父・西王母に宴会をもてなされ神仙界での居住を許された図といわれている。
その神仙界の建物(宮殿)の屋根には必ず鳥(鳳凰?)がおり、鳥は神仙界への道先案内をしていると考えられる。
これに類似する文様は、わが国出土の家屋文鏡や神獣鏡に引き継がれている。
重ねて強調すれば、被葬者が生前住んでいた住居の図というよりも神仙界の宮殿の図であることを強調したい。
つまり、東アジア古代思想の基底を為す神仙思想では、鳥は神仙界の象徴でありそこへの案内人だと考えられていた。
”人物埴輪に先んじて鶏形埴輪が出現した”理由もその辺にあったのだろう。
家屋文鏡の図 |
先輩のお子さんの転居に際して「方角が悪い」とわざわざ一旦別のところに仮住まいされたのを驚いたことがあります。大安、仏滅、友引を気にする発言は多々聞きます。ドグマは結構しぶといものです。
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