「写真は高原の別荘付近で撮ったものです」と言っても通じないだろうか。
そもそも高山植物でも近似種が下界にあるものも多く、”そこ(高山)にあるからこそ”注目されているものは多い。
ニッコウキスゲVSノカンゾウ、ミズバショウVSカラー、コオニユリに至っては残ったユリ根を庭に埋めておけば同じような花が咲く。
写真はわが家のすぐ近くの遊歩道の『雑草』で姫女菀(ヒメジョオン)。春紫苑(ハルジオン)でないかと相当迷ったが、ヒメジョオンで間違いなさそうだ。キク科で可愛い。中には薄紫の花もある。
高山植物の儚さとは反対に驚異的な繁殖力を持っており、北アメリカ原産の侵略的外来種、要注意外来生物に指定されている。
高山のお花畑で咲いておれば歌に読まれていても良いような風情なのにこのギャップはいったい何だろう。世の中はつくづく不条理だと思う。判官贔屓(ほうがんびいき)かもしれない。
判官贔屓が日本の精神文化だとしたら、アベ友の右翼の皆さんは一番日本的精神文化の対極にあるように私は思うのですが。
一瞥もくれず姫女菀は道端
素直に見ればとても美しい風景だと思う。しかし市場原理に呪縛された現代人は需給関係でしか価値(実際は価格だが)を判断できず、ありふれた美を歯牙にもかけず通り過ぎている。私もその一人だ。
返信削除