2018年5月1日火曜日

夢見る老人

   憲法改正が発議されたら、国民投票に向けて自民党が電通とタイアップしてテレビCMをハイジャックすると言われている。
 公選法の適用外として、シャワーのように偏った情報が浴びせかけられる。
 
 有名芸能人がテレビの通販番組にハマって、いらないものをいっぱい買ったと話していたが、真夜中のテレビを観ているとその気持ちが判らないでもない。
 孫悟空は自分の意思で飛んでいたと思っていたが、それはお釈迦様の手の平の中だった。

 テレビではないがネット通販でタキイ種苗の苗木を昨年11月に申し込んだのが、4月30日にようやく到着した。
 シラタマミズキのオーレアという。
 近所の研究所にミズキがありさわやかな印象があったところに「紅葉がきれい」という宣伝文句に心が動いた。

 しかし、そこに書いてあったとおり、ほんとうに30㎝の苗木である。
 よく考えると、この木が庭の主木になる頃には私は老人ホームあたりに入っていないだろうか。
 紅葉が輝くミズキを夢見て、肝心の自分の年齢を忘れていた。

 私でさえ・・と言うとおこがましいが、人は夢を見るから誘導されもする。
 電通のCMのシャワーなんかに負けないというのは悟空の言葉に似ている。
 苗木の成長を楽しみながら日々反省することにする。
 言い訳をすれば、信州・黒姫でアファンの森を造り続けているC.W.ニコル氏は、自分は完成した森を見ることは絶対にできないが、完成した森を夢見ることができると述べている。

    人だけが夢見ると森造る人

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