1月21日付け赤旗日曜版に『深読み日本文学』を出した島田雅彦氏のインタビュー記事が大きく出ていた。
この本のことは12月29日の『おしり探偵・・』の記事の最終章で触れた。
インタビュー記事の要約をここに記しても面白くないので、私が付箋を貼った中から1か所だけ紹介する。
戦後文学や坂口安吾に触れた章でこういう件(くだり)がある
勝算のない作戦に国民を駆り立て、「滅私奉公」を強要し、自らは私腹を肥やすことに熱心だった軍の指導部は戦後に腹を切るどころか、白(しら)を切り通しました。自称愛国者たちを信用するほど危険なことはありません。人をむやみに売国奴呼ばわりする連中は、おのが本質を隠すために「愛国」を利用していたに過ぎないのです。
・・・安吾が「堕落論」を通して行ったアジテーションは70年後の現在もなお有効です。(引用おわり)
集英社インターナショナル新書760円+税は一読の価値があると思う。
内容は刺激的で面白い。
赤旗日曜版のインタビュー記事、わが意を得たりという気分で詠んだ。
文学知らぬ七十年恥ず
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