化けるというと、異形のものに変化するというので本来プラスイメージの言葉ではなかったが、近頃では、如何にも新米だった女性が大女優に成長したようなプラスイメージで語られることが多い。
蝶の変態も後者でいう「大化け」に属するだろう。
生命の神秘は昔は神の領域、神の所業であったが、現在では医学や生命工学の所掌となっている。
そのプラス面は、難病対策などであろうが、モラルなき近未来には、大学者、芸術家、トップアスリートの精子や卵子が売買されるかもしれない。
日本学術会議や少なくない大学で「科学の軍事利用反対」「軍事研究は行わない」と防衛省や米軍の紐付き予算を拒否しているが、「政治と研究は別」などという逃げ口上で受け入れている大学もある。
「倫理なき研究は危険」「哲学なき科学は危険」とは以前から縷々指摘されているが、特に政治の世界でのモラルの崩壊が著しい昨今、その危険性は高まっている。
私は心配性である。
薫風に蛹は蝶に変身し
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