2016年9月6日火曜日

校庭に東風吹いて

   映画「校庭に東風(こち)吹いて」を観てきた。
 監督:金田敬、キャスト:沢口靖子、村田雄浩、星由里子ほか、原作:柴垣文子(南山城村在住)新日本出版社刊。

 場面緘黙(かんもく)児(家庭などでは話すことができるのに、不安のために学校や幼稚園といった特定の場面、状況では話すことができなくなる児)や、貧困ゆえの問題児に寄り添う小学校教員の物語。

 現実の社会、学校、教員の環境はもっと複雑で厳しいかもしれないが、そんな訳知り顔は不要だろう。
 若い頃抱いていた素直で前向きな感情が呼び起こされた気がする。
 私は教員でもなかったし、辿った歴史は全然異なるが、主人公の気持ちはよーく解った。
 また、モンスターペアレント社会での管理職教員の「事なかれ主義」の気持ちも理解できないこともなかった(笑)。

 近頃は、社会の矛盾を解消したいという人々と語りあっていても、どうしても為政者やそのお先棒を担ぐ面々の不正の数々に話題が傾くから、いきおい話が殺伐としてくることがある。
 だから、言い方は変だが、たまにはこういう感動的な映画を観ることも必要だ。
 精神がリフレッシュされたような気がする。

 というほど、日々健康な精神生活を送っているわけでなく、先日は「後妻業の女」を観て思いっきり笑ってきた。

5 件のコメント:

  1.  6日付け赤旗10面文化欄に文芸評論家澤田章子氏の「映画 校庭に東風吹いて を見る」という結構大きな評論が掲載された。サブタイトルは「懸命に生きる人々への励まし」とあった。
     評論の最後は「その感動は、大人でも子どもでも、あるべき社会へ向かってふくらんでゆくにちがいない」と結ばれている。

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  2. 今日見に行きましたよ。

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  3.  市田忠義さんが、フェースブックに映画の感想や原作者の出身地である南山城村や京都教育大学と市田さんの関わり・思い出などを書かれていた。
     コメント欄にこのブログアドレスを書いてみたところ、市田さんから「ブログ、拝読しました。同感です。」とコメント返しをいただいた。

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  4.  朝日大阪版20日夕刊輝才(KISAI)コーナーに沢口靖子さんが大きく取り上げられていたが、サブタイトルが【映画「校庭に東風吹いて」に主演】とあり、記事の半分以上もそれについてのことだった。この映画がこのように注目されていることは嬉しい。

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  5.  先のコメントをフェースブックに載せたところ、井上哲士さんから「先日、京都で見ました。とてもいい映画です」とのコメントを頂きました。

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