2016年9月23日金曜日

山法師とツクツク法師

   写真はわが家の玄関の山法師の実。
 「ジューシーではないがほんわかと甘い」と20日の記事に書いた。
 台風でものすごい量の実が落ちたが、そうそう全部落ちてしまわないうちに撮影しておこうと思ってシャッターを押した。
 食べなくても風情がある。
 またぶり返すそうだが、台風後しばらくは涼しい空気で一挙に秋?という雰囲気。
 赤い実も文字どおり「秋ですなあ」といったところ。

 18日の記事のミニコミ紙をお贈りした先輩からハガキが届いた。
 私が送付状で「ツヅレサセコオロギの聴きなし」のことを書いたものだから、次のようにあった。
 『当地では、まだツクツクボウシが鳴いています。「ツクツクボウシ、ツクツクボウシ・・・・・イイヨ、イイヨ、モウイイヨ」と私には聴こえます』
 『何がいいのかな?と腹一杯の鳴き声にいつも足を止めて想像しています』と。

 ほんとうにツクツクボウシは、鳴き声の最終コースで、フィヨースというかウィヨースというかウイギョーというか、少し調子っぱずれに転調して終わる。
 イイヨ、イイヨ、モウイイヨもなるほどと納得。
 何年も地中で暮らし、やっと地上で恋を語ろうかというのに、「少し待て」とか言ってきた法師の的外れなお説教に、「もういいよ」、「急がないと秋が来るから」とコールしているのだろうか。
 だとすると、「人を見て法を説け」というありがたい聴きなしと言えなくもない。

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