2016年9月14日水曜日

律義なエナガ

   律義な人が好きである。 
 器用な人、賢い人、能力のある人・・・、いろんな人がいるが私は律義な人が好きである。
 鳥でいうと、エナガはそんな律義な鳥だと思う。

 ほぼ毎日、同じ時刻に我が家を集団で訪問してくれる。(少し観察していると、鳥にしても虫にしても彼らの道があり、その道をルーチンワークしている)
 我が家の場合は、それが夕刻の庭の水やりの時間である。

   シーッ シーッ シーッ という声がすると、メジロやシジュウカラなども混ぜて集団でやって来る。
 「カラ類の混群」と言われている。
 ただ、訪問はしてくれてもせわしなく動き回り、あっという間に次の目的地へ移動する。

 野鳥の中では最小の部類に属する、見た目も可愛い鳥で、一瞬の訪問に心は和む。

 いろんな野鳥の本には書いてはないが、私が発見したこの鳥の習性がある。
 それは、シャワー好きだということだ。

 ちょうど庭の水やりの時刻だと書いたが、私は横着をして2階のベランダから庭に水を撒く。

 そこで、ノズルをシャワーにすると、逃げるどころか喜んで飛び込んでくることを発見した。
 そして、木の葉に残った水滴で水浴びよろしく羽繕いをする。
 明らかに私が恣意的に撒いていることを知りながら喜んでいる。
 ちょっとしたコミュニケーションが成立している・・・と私は信じている。

 写真では落ち着いても見えるが、一瞬たりとも体を止めることをしない、せわしない鳥である。
 名前は「柄長」で手水舎によくある柄長柄杓(えながひしゃく)に似ているから…一番上の写真のとおり尾が長い。

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