2015年6月19日金曜日

深めない責任者

  18日朝日夕刊の「素粒子」、・・・『言いたいことだけ返事する。応酬を続けても深まらぬ党首討論』と。
 そういえば朝日朝刊で前日の党首討論に付けられていた見出しは「憲法論戦かみ合わず」。
 しかし、共産党の志位委員長は往復わずか7分の持ち時間であっても、
 志位 「武力行使と一体でない後方支援」という国際法上の概念が存在するか・・に、
 首相 国際法との関係(の概念)ではない・・と、
 志位 「武力行使と一体でない後方支援」こそ世界で通用しない議論ではないか・・に、
 首相 (答弁できず)兵站は安全な場所を選んで行なう・・と、そこで、
 志位 兵站は軍事攻撃の格好の標的でそこが戦場になる。
 というように、世界に通用しない詭弁で合憲であるかのように言う首相の支離滅裂さが浮き彫りになっていた。
 言いたいことは・・・・、首相と食事会を重ねるマスコミが国会論戦すら正確に伝えない、もちろん批判もしないことが「深まらぬ」「判り難い」世論を誘導しているのではないかということ。
 いわゆる大阪都構想のときも酷かったが、論点を正確に報道せず、橋下氏(今国会でなら安倍首相)の発言だけを無批判に垂れ流して、結局「ようわからへん」「どっちもどっち」的な風を煽って詰まるところ権力側を支援している。
 朝のテレビは、我が家では時計代わりに「おはよう朝日です」をつけているが、ここの島田大アナのコメントも似たり寄ったりで権力に腰が引けている。
 そんな中、「おは朝」で石田純一氏が「邦人を守るためと言って満州に出兵した軍隊が、庶民をほったらかしにして軍人だけ帰ったんですよね」とポロッと語ったことの方が余程的を射ている。
 このように情報操作が展開されている現代だからこそ、「しんぶん赤旗」を読む値打ちは大きいが・・。
 選挙権は18歳になったけれど、新聞は購読していない、固定電話は持っていない、マンション入口でチラシは捨てる青年が気が付いたときには戦場になっていないか。課題は大きい。

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