2015年6月16日火曜日

ささやかなネームプレート

 「それは戦争法案だ」というと安倍首相は「レッテル貼りだ」と反論したが、公平に見て「安全保障法案」の方が偽装表示だと私は思う。
  集団的自衛権の名の下にこれまで政府自身が「戦闘地域」としてきた場所にまで派兵し、米軍等への兵站を行い、形式的な「停戦合意」下でなお戦乱が続いている地域でも「治安維持活動」を行うというのであるから、自民党推薦の憲法学者ですらが「憲法違反」と国会で語ったのも当然だ。
 すると与党・内閣は「憲法学者は浮世離れしている」かのように躍起になってそれを否定し(維新の橋下氏も同様)、米軍占領下で司法の独立を投げうった『戦後レジューム』そのものの砂川判決を、しかも牽強付会してマスコミに載せるという始末。戦後最悪の法案との指摘も頷ける。
 だから、安倍首相に親しい讀賣系のNNN NEWSでさえ内閣支持率が41.1%まで低下し(最高時は65.7%あった)「ボーダーライン」が見え始めているが、そんな最中、安倍・橋下3時間会談が報じられ、維新と与党の闇取引で事態は緊迫しつつある。
 それ故、全国各地で集会やデモが行われているが、そういう行動と併せて、市民一人一人が多彩な活動にチャレンジすることに意味があるように思う。
  と、偉そうなことを言うわりにちっぽけなことしかできないが、写真のようなネームプレートを私は制作した。
 ザックは背中に背負うから、この可愛さでも読んでもらえるだろう。
 お説教じみた文句でもなく、理性的な声が広がっているのだなあと感じてもらえたらよい。
 OB会の集まりに持って行って配ろうと思っている。

5 件のコメント:

  1.  手の届くところから多彩な行動を! ですよね。

    返信削除
  2.  5月30日の記事に書いたが、全国の自殺者は約5000人に1人であるところ、アフガンのインド洋上に派遣された自衛官の自殺率は532人に1人、イラクに派遣された航空自衛隊員は454人に1人、同陸上自衛隊員は267人に1人である。これを異常と言わずして何としよう。
     なら、それらの現地がそれほど異常に苛酷であったことを我々国民は知っていただろうか。否。
     つまり我々は強固な情報統制下にあるのだろう。こうして「私は真実を知らなかった」という言い訳に守られながら「戦時体制」は出来上がっていく。

    返信削除
  3. 安倍首相は「国民は真実を知らなくてもいいんですよ」「それは罪ではないですよ」「私に任せなさい」と言い続けているんですよね、やっぱり、誰かが真実を伝えていかなければ、その誰かが自分自身であることを再確認しました。ありがとう!

    返信削除
  4.  OB会の行動の合い言葉「無理をしない」はいいですね。
     しかし私たちはそれをネグレクトの言い訳に使ってはならないと自分に言い聞かせています。
     さらに、「時代は高齢者の出番だ」と自分を叱咤しています。
     「無理をせず世の中を改革する」・・・ちょっと虫が良すぎますか?

    返信削除
  5.  政府。自民党が憲法学者を嘲笑ったのは墓穴を掘ったも同じですね。
     安全保障法関連法案に反対する声明に賛同する学者が3000名を突破しました。
     国会内の論戦と草の根の運動が合わさって社会は騒然としてきています。
     一強多弱の虚構が正しく崩壊するよう多彩な行動を工夫しなければと思っています。

    返信削除