4月15日の「香油の祈り?」という記事で私は、「メディアは悪質ないたずら一本槍だが、作家・寮三千子氏が指摘するように信仰の形態かもしれない」と書いたが、その後報じられている限りではやっぱり信仰の一形態であったらしい。
ただし、寮氏のトーンやそれを引いた私の記事は敬虔な気持ちで『香油を供えた』という方向で想像していたが、報じられた内容では『よくない神仏を清める』というもので、ある意味真逆のことで愉快ではなかった。
一神教の原理を突き詰めると他神は全て邪悪なものとなるのかもしれないが、私はやはり寛容な宗教心が好きである。
そんなため、明治政府の強制で一応表向きは華厳宗となっているが、「うちは何宗でもありません」というおおらかな東大寺が嫌いでない。
中でも一番好きなのが『大仏の鼻くぐり』で、外国人観光客を見つけては「記念だからくぐりなさい」と100%ジェスチャーで勧めている。
あの柱の場所ほど賑やかで国際交流が飛び交う宗教施設?はない・・とまで言ったら言い過ぎだろうか。
彼氏彼女が帰国してから「そこにいた日本人に勧められて柱をくぐったのがこの写真だ」というように楽しく日本旅行の思い出を語ってくれたらと願っている。
大仏の周辺では、油まき事件の補修作業が淡々と進められていた。
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