中国語が大声に聞こえたりするのは、ドイツ語が固く聞こえるのと同じ文化の違いだから、それを情緒的に軽蔑するような発言は、訛のある人を嘲笑うのと同様で聞いていても楽しくない。
奈良公園などを歩いていると日本語は少数派で多様な外国語が飛び交っているが、それぞれ特色だと思うと言語やしぐさに優劣はない。
さて、梅雨本番といえば蝸牛もよいけれど、奈良公園といえば森青蛙がよく似合う。
日本庭園に欧米人らしい人たちが来たので、ジェスチャーで「これを見よ」と話し?かけた。
「ケロッグ」と言うと「フフン」という顔が返ってきた。そうかそれはコーンフレークだったと気づき、「フロッグ」と言い換えた。
そして、木の上と池の中を交互に指して、「モ・リ・ア・オ・ガ・エ・ル」「ベ・イ・ビー」「オ・タ・マ・ジャ・ク・シ」と教えると、「オオー、モ・リ・ア・オ・ギャ・エ・リュ」「オ・タ・マ・ジャ・カ・シ」と何回も繰り返し、笑いあった。
その後、彼らが私に「キェキェキェ」「キェキェキェ」というので、それをなぞって返したらまた笑い声になった。
帰ってから調べてみると、Kikker キッケルはオランダ語で蛙のことだった。
日本人は欧米人らしい人を見るとハローというがそれは悪い癖だという文章に出会った。
返信削除英語以外の言語を話す人も多いのに!ということだ。
今回の経験はそれを裏打ちしている。
そうだ、日本に来ているのだからコンニチハと語ってあげることがオモテナシだろう。