2015年6月17日水曜日

人品骨柄

 人を見かけで評価するのは差し控えているが、今回については『人品骨柄卑しからず』という言葉を反面教師として思い出した。
 橋下徹大阪市長のことである。
 「政治の世界から一切引退しますよ」という舌の根も乾かないうちに、東京まで出かけて安倍首相と3時間密談し、その後好き勝手なツイートを発している。
 6月16日付け朝日新聞夕刊「素粒子」は、「憲法学の切れ味にほれぼれとする」との章の後に「政権の重要影響事態に大阪から駆けつける人あり、引退は表明しても老兵にはほど遠く。まだ戦を続けたい気配」と手厳しい。
 要するに一言で言って、彼のその折々の発言など全く信用ならんということに尽きる。
 維新党内の派閥争いでもあるだろうし、己が身の売込みもあるだろうが、政権という権力にすり寄って戦争法案に事実上の賛成をして庇護を求めるという闇取引を行ったことは明々白々である。
 もし「そうではない」とお考えなら、明らかに眼が曇っているとしか言いようがない。
 私たちは、彼の節操のない発言に付き合っている暇はない。
 それでもマスコミは「視聴率が取れる」の一点で彼を売り込むだろうから、理性ある人々はSNS等で真実を語る必要があるだろう。
 弁護士というのは刑事被告人でさえ弁護しなければならない聖職かもしれないが、飛田の飲食業組合の顧問弁護士や「腎臓売って返せ」の商工ローンの顧問弁護士を好んで担当した彼の本質を、もうそろそろマスコミも指摘する必要がなかろうか。
 「有権者のレベル以上の民主主義は生まれない」と言ったのは上岡龍太郎師匠だったか。
 人品骨柄卑しからずというメルクマールは軽視できないとしみじみと感じている。


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  • 4 件のコメント:

    1. ここ最近の橋下市長の行動と発言は、住民投票の敗北さえも、「深謀遠慮」ではなかったのか、と思わせるほどです。維新の党最高顧問の身分で安倍首相と謀議を計るのは在りかもしれないが、大阪市長としての立場もあるはずだ、これは問題にならないのだろうか?

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    2.  彼の口から出る言葉は一切信用ならん!
       こういう常識を広めたいと思っています。

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    3. 橋下市長は公の場から公言どうり早く消えて頂きたいと思っています。橋下と安倍がスクラムを組むことを想像しただけで、憲法何か糞くらえの集団的自衛権の限りない拡大解釈が、現実化します。橋下防衛大臣を想像するだけで恐ろしくなります。この件とはあまり関係ないですが、我家も戦争で一人息子が殺された遺族の家です。今月遺族会に入会しました。

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    4.  バラやん、文面からするとお母さんの御兄弟さんなのでしょうか。
       再び、殺されるな!殺すな!の声をあげるときでしょうね。

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