2012年8月8日水曜日

夏は蝉捕りでしょう

  「ちょっと孫が来ますんで」「孫のためですねん」と、朝の犬の散歩のご近所の方々に言い訳をしながら(何も言い訳をする必要もないのだが)、そして、失敗するたびに散歩の方々に笑われながら蝉捕りに挑戦した。
  いつもの道の早朝は、犬の散歩組とシニアの健康志向の散歩組で賑やかだ。
  もちろん、網と虫かご姿のシニアは私以外にはまったくいない。というよりも、夏休みの朝の絶好の虫捕りタイムにもかかわらず、虫捕りボーイにすら会わない。 この国はいったいどうなっているんだ。
  蝉時雨を聞くと寝ていられないのが正しい子供であった世界(時代)はどこに行ってしまったのだろう。
  バードウォッチャーの一部も含め、虫捕り(昆虫採集)が自然破壊だという主張もあるが、私は不同意だ。寄り道ながら、自然エネルギー先進国であるドイツは昆虫採集禁止らしいが、さて、その実験結果はどうなるのでしょう???これは寄り道。
  絶滅の危機に瀕しているのは昆虫ではなく昆虫少年である。リアルなホンモノの生命と向き合う情操教育であると私は思う。虫捕りをせずに成長?した人々が日本株式会社の企業戦士や公僕となり、意図するとしないとに拘わらず自然破壊を推進もしくは幇助しているのだと私は睨んでいる。 

  そして、「いやはや、こんなに蝉捕りは難しかったん?」とため息をつきながら、空振りを繰返した末に、アブラゼミを数匹ゲットしてお爺ちゃんの面目を最低限保つことが出来た。
  孫はまだ1歳ちょっとである。いわばヨチヨチ歩きに毛の生えた程度である。だから私がホームセンターで網と虫かごを買ってきて裏に隠しておいたのを、「孫にかこつけて自分が遊ぼうとしている。」と妻は冷たい目で言い放ったが反論の余地はない。

捕り逃がしたのと同じクマゼミ
  昼前に孫(女の子)がやってきた。
  こわごわプレゼントしてみたが、虫かごの蝉に拒絶反応はない。
  次に、蝉を虫かごから出してカーテンに止まらせ、ジージージーと鳴かせたが、孫は怖がることなく遊んでくれた。お爺ちゃんはホッとした。
  養老孟司先生に言わせると、虫好きは虫嫌いの何百倍も人生を楽しくするという。

2 件のコメント:

  1. 長谷やんさんのブログで孫の記事を見るとなぜかホッとします。私の孫は4歳8か月の男児と3歳の女児ですので、私が辿った爺ばかの道を長谷やんさんも辿っているように思え、ニヤリとしながら読んでいます。孫の話題を記事にするのは何かと気遣いが必要な風潮もありますが、お互いに今後もじいちゃんのささやかな楽しみを綴っていきたいものです。

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  2. !このブログは現代社会と家庭教育をえぐる学術論文のつもりで書き始めたが何故か爺ばか日誌になってしまった。
     和道おっさんにニヤリとされたら恥ずかしい。

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