2026年2月23日月曜日

光の春

    ミラノ・コルティナからグンと下ってイタリアのブーツの踵の東、アドリア海の対岸バルカン半島にアルバニアがある。
 1970年代頃この国は毛沢東主義を掲げ鎖国のような状態だったが、テレビでは夕食後多くの庶民が散歩しているのを報じ、貧しくて可哀そうな国だと感じたことを思い出す。
 さて現代、寒い日もあるが立春も過ぎ「光の春」は我が街を覆っている。
 そうすると、どこからともなく人々が湧きだしてきて、一人で、あるいはご夫婦で、散歩の人々が目立ってくる。わが家はそういう道筋にある。啓蟄などという言葉を連想する。
 そして思う、かつてアルバニアの散歩の様子を同情的に見ていたが、散歩ってけっこう健全で正しい?生活態度ではないかと。
 「ここへ行かなければ流行に後れるぞ」というようなCMなどに急かされる様に人工的な場所や行事に行って反対に季節や自然を感じないまま過ごすよりも、もしかすると、散歩って結構豊かな人生かもしれない。
 痩せ我慢かもしれないが。

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