印象的な部分を若干紹介すると・・・
🔳「戦争を起こして日本をこんなにしたのは軍人ばかりが悪いのではなく、日本中の男という男がみな卑怯だったからです。わたくしはそう思います」 発言の主は美濃部民子🔳
さて私は、井上光貞著「わたくしの古代史学」という本を持っている。
井上光貞は小笠原先生に言わせるとあだ名が「井上皇帝」であったらしく、父は桂太郎の三男、母は井上馨の長女というエリート。
「わたくしの古代史学」には要旨こうあった。
🔳2.26事件の前年、貴族院議員でもあった美濃部達吉博士は天皇機関説を槍玉にあげられ、・・父は貴族院議員であったので、先生が貴族院でなされた「弁明」を聞いた。父は先生が滔々と自説を述べ、学説を一歩も曲げなかったので、議場は粛然として先生の去るのを惜しんだ、と聞かせてくれた。🔳
なるほど、前記の書評の民子夫人の指摘と符号が合う。
貴族院の超エリートたちも軍部の難癖が不当だとは思っていたのである。だがしかし、揃いも揃って「卑怯」だったし、新聞もそうだった。
今日、衆議院議員の選挙がある。首相与党が政策討論の場を逃げて、初の女性首相などという「人気」を前面に、チラチラと「得票が増えれば軍備増強と憲法改悪を強行する」と述べることで、「信を得た」というつもりだ。
与党自民党の中にも「これではよくない」と思う人もいると思うが、高市氏のえげつない「石破内閣議員干し上げ」「旧安倍派裏金・教会議員の勢い」に怯えて口をつぐんでいる。
権力がチラチラ見えてきたので「安保法制」も「原発」も認めた潮流も同じこと。
将来の歴史家が、「あの時代の人間という人間が卑怯だったから」と言わせないように、戦争に向かったあの時代を学びなおす必要がありそうだ。
と言いながら、ちょっと飲みに行って「割り勘3000円は安かったなあ」と言いつつ、「天皇機関説タイフーン」講談社3080円にはちょっとたじろぐ小さい男がここにいる。

0 件のコメント:
コメントを投稿