君はいま彼の北斗星共に祝いたかった記念号
会報100号にKさんが寄稿してくれた短歌である。
やや破調であるのが作者の狙いかどうかは知らないが私の心に響いた。
そういう私も、スマホの電話帳には彼を消せないでいる。
さて5月には、年に一度のレセプションがあり、毎年みんなにどのように喜んでもらえるかと七転八倒とまではいわないが悩みぬく。
そんなとき、毎回のように「今度はこんなことを考えたから一緒にやってくれ」と電話をすると、「難しそうやけどお前が言うならわかった」と二つ返事で受けてくれた漢(おとこ)を思い出す。
谷町の酒屋談義は彼がいた頃と変わらぬ話題に終始
俳句の金子兜太、短歌の馬場あき子が、詩心を以て戦争や政治腐敗を告発したことごとをアーカイブに飾ってしまってはならないだろう。
今般の佐佐木幸綱選 戦禍にも書店増えゆくウクライナ心の支え求めるように (中津市)瀬口美子 は人間を信じさせる。
最後に、馬場あき子さんの夫であった故岩田正さんの歌を二首。
目覚むれば寝息くるしき妻のありわれにも秘する悩みあるらし
わが怒り激しきに呆れゐし君もいまは政治を一緒に怒る
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