2023年12月7日木曜日

鳥獣保護法違反

   11月27日の「野鳥と家禽」で、日本野鳥の会などバードウォッチングの世界では、カワラバト→伝書鳩が「野良」化したドバトは野鳥にカウントしないことを書いた。
 そして11月30日の「奈良の鹿のニュース」では農作物を荒らす癖の付いた鹿の「隔離飼育」問題は複雑で単に「かわいそう」では済まないことを書いた。

 そんな中、道路上のドバトを轢き殺したタクシー運転手が鳥獣保護法違反で逮捕されたとのニュースが伝えられた。
 鳥獣保護法では、ニホンジカは条件付きで狩猟の対象だが、ドバトやニホンザルは狩猟してはいけないことになっている。

 さて、わが街では、カラス(ハシブトガラス、ハシボソガラス)がゴミステーションを荒らしに来る。ネットを被せているが器用に荒らす。そんなとき私は箒などをもって「コラァッ」と戦うのだが、なんかの拍子に打ち殺せば私も逮捕されるのだろうか。

 先のニュースの日、少し山側で農業をしている友人と酒を飲んだが、彼の話すサルの被害は凄まじいものだった。人間が自然界を荒らしたからだという大議論を横におけば、保護と駆除の問題は単純ではない。

 まあ、大議論を詰めるとすれば、「人間に食べられるために生まれてきた」という屁理屈でくくられている家畜を「生物福祉」の枠外としている理屈の整合性も議論されてよい。
 単純に「害獣だ」「駆除だ」という主張をするつもりは毛頭ないが、「わかりやすい」「かわいそうだ」的な理屈で逮捕されたりニュースになるのには大いに違和感がある。

2 件のコメント:

  1.  このニュースを見て私も嫁はんも開口一番言った言葉は「えーなんで、おかしいやん!」でした。我が家は7階建のマンションの最上階、東南角にあって長い間ハトの襲来に悩まされてきた。冬の間、雀にパンくずをやっていたのがハトが横取りして定着してしまった。声で脅すぐらいでは立ち去らず、箒で追い払ったり、ゴム鉄砲も試したが慣れてくると私がベランダに出たくらいでは「何か?」という顔で居座っていた。
     最終的には東南角に網を吊るしやっと来ないようになった。一時はつがいで来て巣を作ったりしたが報道では卵や幼鳥を取り除いても罪になるらしい。タクシー運転手にハトをひき殺すほどのどんな動機があったのか分からないが同情すること多です。

    返信削除