2023年8月17日木曜日

精霊会

   皆さん、台風の被害はありませんでしたか?
 わが方は庭のラティスフェンスや農業用支柱に若干の被害が出ただけで済んだ。

 孫の夏ちゃんは岡山の山の方へキャンプに行っていたからそこそこ影響はあったが、けっこうしっかりした主催者の大規模な行事だったので、16日に元気に帰ってきたそうだ。

 敗戦記念日に関わることは13日に書いたので、16日は五山の送り火でもあり、一昨日に続いてお盆のことを書く。
 お盆、つまり精霊会(しょうりょうえ)の頃に出てくる(目につく)からというので、ショウリョウバッタとかショウリョウトンボと呼ばれる虫がいるが、小さい頃、慶応生まれの祖母は私に「お盆だけは虫捕りをしたらアカン」とホンキで注意した。

 その心は、単に仏教行事の期間中の殺生を戒めるというだけでなく、先祖の霊(精霊)がバッタやトンボの姿を借りて周辺に帰ってきているのだという考えにあった。
 しかし子供にとって虫捕りは本能に近い遊びだったから、こっそりと虫捕りは続けていた。
 そしてそれを見つけた祖母は、深刻な悲しい顔をしたのを覚えている。
 だから先に「精霊会の頃に出てくるから・・」と書いたが、より正確には「精霊そのものであるバッタであったりトンボ」なのでそう呼ばれていたのだろう。

 次いで、先日帽子のつばに「オニヤンマ君」を付けて農作業をしていると、道行く人から「効果ありますか?」と尋ねられ、「全然です」といろいろ笑いながら話をした。
 その話の途中にタマムシが飛んできたのでタマムシの話になると、「去年はこの木にタマムシの案内がぶら下がっていましたな」となり、「私がつけたんです」と返してさらに話が盛り上がった。

   小さなことでも確実に私のぶら下げたプレートを読んでくれた人がいて、確実に心に残してもらえている。ただし、何もしなければ何も始まらない。ふふふふ。
 あっさりした新興住宅街でもまんざらではない。

 写真はネット上にあった「神戸のトンボ」の中のショウリョウトンボ(ウスバキトンボ)でアオキタカオさんの写真。すばらしい写真だ。
 最後の写真はもちろん、わが家のお盆の送り火。

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