2023年8月16日水曜日

鉄ちゃん魂

   鉄ちゃんのT2さんから便りがあり、8月14日に休暇をとって京橋駅空襲被災者慰霊祭に参加してきたという。

 1945年8月14日午後0時半ごろ、ということは、玉音放送前24時間も切っていたとき、もっと言えば為政者たちが国体護持云々で時間を費消した結果、600人もの死者を出した空襲被災者の慰霊祭だった。

 JR大阪環状線と学研都市線の京橋駅のこの地は、大阪砲兵工廠(陸軍造兵廠)のいわば最寄り駅だったが、犠牲者はごく普通の列車とホームの乗客だった。

 私の義父もこの砲兵工廠に動員されていて、のち徴兵されて千島列島に行ったからここでの爆撃には遇わなかったが、あの時代、人生は紙一重だった。

 T2さんによると、毎年共産党の議員は参加しているし今年は社民党の議員も参加していたが、彼が知る限り維新の議員の参加は連年ないという。
 察するに、彼らには本心からの慰霊や平和への希求はなく、票になりそうでない行事は無視しているのだろう。もっと言えば、岸田軍拡を積極的に尻叩きする立場からは、先の戦争の反省や平和主義は目障りなのかもしれない。

 それにしても、毎年参加しているというから、T2さんの鉄ちゃん魂と行動力には脱帽だ。

1 件のコメント:

  1. 1年に1日くらい、歴史を振り返り、いまの世を見つめ直す機会があっても、という思いで参列しています。
     直接の体験者の参列が年々少なくなるのは時の経過で仕方ないですが、それに続く世代の参列が増えているように思います。
     「過去に対して目を閉じる者は現在を見る目をもたない」というヴァイツゼッカー大統領の有名な言葉を噛みしめています。(T2)

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