2023年8月9日水曜日

1945ナガサキ

   朝ドラ「エール」で、古関裕而が長崎の永井医師に会いに行った場面は、史実ではないが感動的だった。
 

 妻を亡くし自らも被爆し大怪我を負った永井医師に街の青年は「神様はほんとうにいるとですか」と尋ねたが、その青年は私かも知れない。

 永井医師の著作をはじめこの時代は、GHQの検閲で抑圧されていた事実も忘れてはならない。
 『長崎の鐘』は巷間、希望の歌だと言われているが、ほんとうだろうか。
 作詞のサトウハチローは広島で弟を亡くされている。

 〽 こよなく晴れた 青空を
   悲しと思う せつなさよ
   うねりの波の 人の世に
   はかなく生きる 野の花よ
   なぐさめ はげまし 長崎の
   あゝ 長崎の鐘が鳴る

   召されて妻は 天国へ
   別れてひとり 旅立ちぬ
   かたみに残る ロザリオを
   鎖に白き わが涙
   なぐさめ はげまし 長崎の
   あゝ 長崎の鐘が鳴る

   こころの罪を うちあけて
   更け行く夜の 月すみぬ
   貧しき家の 柱にも
   気高く白き マリア様
   なぐさめ はげまし 長崎の
   あゝ 長崎の鐘が鳴る

 長崎から話は跳ぶが、兵庫出身の高木さんが酒席であってもいたって真面目にこの歌を歌われていたのを思い出す。彼も早世された。
 だから、生きている者が語らずにどうするか。
 今日は長崎原爆の日。 

0 件のコメント:

コメントを投稿