一、〈梅雨空に「九条守れ」の女性デモ〉。これまで公民館の俳句サークルが選んだ俳句が公民館だよりに掲載されてきたところ、この句に限って掲載を拒否された問題で、13日、さいたま地裁は「公民館職員らが思想や信条を理由に不公正な取扱いをした」と市に賠償を命ずる妥当な判決を下した。
そもそも憲法第99条には「・・裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とあるにも拘らず、どうしてその公民館では「憲法九条を守れ」という言葉が「中立公正」でないという結論に至ったのだろう。
判決はその原因を職員の「憲法アレルギー」にあったとしたが、それだけではないのではないか。
想像するに、日本会議に所属する議員たちが日常執拗にそう主張し、自治体に圧力を加えてきたことに遠因があるに違いない。
「俳句は世の中の動きを敏感に反映する」とは夏井いつき先生の言葉だが、当該公民館のある種の恐怖に裏付けされた「忖度」も、世の中の悪い動きを敏感に反映したものだった。
「アベ政治を許さない!」というのは、そういう無言の圧力をはねつけて自由にモノが言える民主主義社会を作ろうという主張である。
二、友人のブログ『usukuchimonndou』
http://usukuchimonndou.blogspot.jp/2017/10/blog-post_14.html
に教えてもらって感心したことがある。
カナリア諸島第2の都市テルデ市の『ヒロシマ・ナガサキ広場』にスペイン語の日本国憲法第9条の美しい碑があるという。(写真)
こうなれば9条守れ!はただ日本人だけの問題ではない。
自衛隊を明記などすれば、「こんな素晴らしい憲法を持っていた国が20〇〇年再びアジア大洋州の鼻つまみ者になったという説明書きが横に立てられることだろう。
安倍首相は日本国憲法を「みっともない憲法」と言い募ってきた。
朝日新聞論説主幹も一面論文でそのことを厳しく指摘している。だから「自衛隊の明記」だけで済むと考えるのは余程のお人好しか無知となるだろう。
「憲法改正はナチスに学べばいい」と副総理が言ったのは平成25年、「その頃から安倍首相らは如何に憲法を骨抜きにするかを検討してきたのだろう」とは昭和史の大家半藤一利氏の指摘。
今次選挙で自民党は憲法9条改正を公約に盛り込んだ。
「選挙なんて誰がなっても変わらないだろう」は通用しない。棄権は改憲容認の票となる。
三、漫画家のセンスには脱帽することが多いが、漫画家山本直樹氏の言葉には笑ってしまった。
曰く『「憲法を守れ」と言うのは、今や日本共産党と天皇陛下くらいになってしまった』と。
先日、あるミニコミ紙に私は平和・護憲について、「革新勢力は現天皇を孤立させてはならないように思う」と書いたが、その応援をいただいたような気になった。(9月24日の『ヘイトスピーチと天皇』参照)
安倍政権の下で賃金と年金は下がり続け、未来に展望が見えない閉塞感が広がっている。
そこに付け込んで? 維新は大阪が府であって都でないからそうなのだと主張し、自民は憲法が改正されなかったからだと主張する。
少し冷静に考えればその論理の支離滅裂(非論理性)ぶりは明らかだが、深刻な閉塞感は一方にニヒリズムを生み、劇場型選挙で刹那的な熱狂を支持したりする。
近頃昭和史を読み返すことが多くなった。
昭和前史と重ねて「嫌になるね」という声を聞くことも多い。
だから、周りの人々にもどうか共産党を勧めてほしい。
『漫画家が「憲法を守れと言うのは、今や日本共産党と天皇陛下くらいになってしまった」と言っているが』と話すと肯いてくれ人が多い。
比例には死票はない。比例は共産党。野党共闘の要の共産党。
選挙区では、大阪3区わたなべ結、大阪4区清水ただし、大阪5区北山良三では本気で議席を狙おう。
大阪府下の選挙区候補者は写真のとおり。写真の上でクリックすると拡大できるのでよろしく。
SNSではこんな選挙運動が自由にできる。
うそ寒や改憲近いの記事のあり
山本直樹のコメント面白かったですね。大金持ちがいくら増えても漫画の読者は増えないという。文化を大衆的に支えるということの本質をついていたと思います。
返信削除mykazekさん、コメントありがとうございます。mykazekさんのおっしゃる通りです。
返信削除天皇におもねて共産党を宣伝するつもりはありませんが、知らず知らずのうちに世の中が右傾化している証拠ですね。