2017年8月11日金曜日

ヒヨドリの母性愛

 台風の前のことだが、1階にいると、ヒヨドリがやたらに窓の上の方でバタついているのが観察された。
 オーニングテントの戸袋に雀が巣をつくったことがあるから、巣作りの下見だろうかとあまり気にせずにいた。
 後で考えると、巣立ちのときに親鳥が雛を叱咤する独特の鳴き声であったが、ヒヨドリの巣立ちがわが庭で予行演習されるのもよくあることなので、無視をしていた。

   そうすると台風の翌日、2階のベランダの片隅に雛がいた。
 そうだったのか。それにしても、台風の強風に飛ばされてきたのだろうか。いや、そういえば台風の2~3日まえから先に書いたようなことがあった。
 そうして思い起こせば、私がベランダで水撒きをしていたときに、親鳥が私に向かうように異常に飛んできたこともあった。
 後で妻が、置いてあるベンチの下にたくさんの糞を見つけた。

 ということは、雛が巣立ちの途中で失敗をしてベランダに落ち、ベランダの塀を越えることができなかったらしい。
 そして親鳥は、ベランダの塀を乗り越えよと叱咤しつつ、餌を運んでいたようだ。
   こうして、私が塀の上に雛を乗せると、どこからともなく親鳥が飛んできて、雛は半分落ちるように、親子で庭の木に飛んでいった。

 その後も、盛んにヒヨドリの声がする。
 子育て中独特の騒がしい声である。
 無事に育っているようだ。

    大嵐雛呼ぶ声は鬼子母神

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