先日酒席で『「やまと尼寺精進日記」(Eテレ)で奈良漬を手作りしているのを見て、奈良漬って手間暇をかけているものだと感心した』という話をしたら、「わしも見た」「見た」という話になって、結構な人気番組なんだと見直した。
朝日新聞で島﨑今日子さんは「現代では望んでも手に入らないスローライフだ」「秋には宿坊に泊まりたい」と絶賛されている。
で、本題は「わが家の菜園自慢」である。
大和文化圏のわが菜園でも、部分的にはよく似た「なまくら精進日記」で暮らしている。
その1、わが菜園には『ツルムラサキ』が自生している。去年の種が勝手に落ちて芽吹いたものである。
どういう訳かわが家の土と相性が良いようで嫌というほど芽が出てきた。
これをそのまま栽培すると商売しなければならないほど生い茂るし、何よりも限られた一坪菜園を占領してしまう。
そこで今年とった対策はトマトの足下に植替えて、その名のとおりの「蔓(つる)」を出さないうちに若葉を摘んでは食べ摘んでは食べるという方法だ。これが当った。
トマトの生育には害を与えないし、いつも若葉なので美味しくいただけた。
自生した「ツルを伸ばさせないツルムラサキ」の栽培法って、ちょっとしたコペルニクス的発想の転換ではないかと自画自賛している。
その2、前記同様、去年の「ササゲマメ」が芽を出した。
こちらは豆を収穫する以上伸ばさない訳にはいかないので、多くの芽の中から3本だけ伸ばしてあとは引っこ抜いた。
結果、この程度の方が風通しもいいからだろうか、もっと植えていた毎年よりも成績は好い。
夏の間は莢ごと煮て食べている。秋にはアズキに似たササゲマメが収穫でき、これはそのまま保管しておいて、お祝い事の赤飯に使っている。
総収穫量は例年よりも減るかもしれないが、農作業としてはこれくらい(3本くらい)が丁度良い。
その3、わが家では昔から毎年「アオジソ」がめったやたらと発芽する。
今年は一角だけにそのまま生やして紫蘇畑にした。手入れは何もしていない。
畑の外の方はオンブバッタに喰われたりするが、次々に生まれてくるきれいな若葉を順に摘んでいる。
それに、少々バッタに喰われた葉っぱでもきれいに料理はできるから問題はない。
お刺身のケンにしたり、大量に摘んでは炊けたご飯に少量の塩と混ぜ込んで紫蘇ご飯にしている。「ゆかり」の青紫蘇版だと想像してもらえばよい。
アオジソの栽培で気を付けなければならないのは、近くに赤紫蘇を植えないことである。
アオジソよりも硬い葉っぱのハーフになる。
以上、すべて種も苗も0円のほんとうの0円食堂で、オーガニックなものだから食べると元気が湧いてくる。と御託を並べながらクーラーの部屋で夏の過ぎ去るのを待っている。
南方の台風からの夏の風
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