夏ちゃんファミリーに誘われて信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)の「寅まつり」に行ってきた。
地元周辺自治体とタイアップして2月の大行事にしようと努力しているようだが、私はこれまで知らなかった。
まず信貴山というと「戒壇巡り」である。ほんとうに真っ暗な本堂の地下を行くそれは夏ちゃんには大冒険だった。
一番肝心の真っ暗闇の中にある「錠前」をしっかり掴むことができなかったので、真っ暗な中をしばしUターンして夏ちゃんも確実に掴んできた。後で聞くとお母さんは「判らなかった」らしい。
次は「張子の寅」で、写真のとおり自由に絵付けして本堂で御祈祷してくれる。
「願い事は次のうちのどれですか」と〇を付けるのも現代的というか何というか…。
夏ちゃんのお父さんが小さいときに、ここで大きな寅をいただいたが、その顔が怖いと泣いたので髭を取って猫にした。
その子どもが今絵付けをしている。
御祈祷以前に乾燥の時間が必要なので、その間に空鉢護法堂(くうはつごほうどう)に行くことにした。
国宝・信貴山縁起絵巻・飛倉の巻由来のお堂である。
まず下で容器に水を入れて、それを提げて九十九折りの山道を30分ほど登るのである。
容器を提げた夏ちゃんは降りてくる人々から「偉いわねえ」と声をかけられるから元気に登るが、病み上がり(闘病中)の私は喉から心臓が跳び出すように喘いで登った。
松永弾正の信貴山城址でもあったが、そんな説明をみんなにする元気もなかった。
よく飛行機で大阪に着いた人は「清水寺の舞台が見えた」というがそれは信貴山朝護孫子寺本堂の舞台である。
そういう飛行経路のポイントになっている。それほど特徴的な場所で。奈良盆地はもちろん大阪湾南部、南方の葛城金剛の山並みが見晴るかす。
気持ちよくぐったりした。
夏ちゃんにディズニーランドよりおもしろかったなと言うと、いやディズニーランドの方が面白いと答えたが、結構満足した顔だった。
寅の月縁起絵巻の空鉢堂
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