大阪市議会本会議で28日、大阪市営地下鉄の民営化が維、公、自の賛成で可決されたらしい。
さて、国鉄民営化で北海道の鉄道網はボロボロにされ、郵政民営化で田舎の年寄りは不便になった。
早い話が「民営化」というのは公共性があっても赤字部門は容赦なく切り捨て、国民の財産である黒字部門は民間資本がむしゃぶろうというものなのに、なんでこんな自明のことがマスメディアでは覆い隠されているのだろう。
そして、メディアの「官から民へ」とか「小さな政府」という洗脳の果たしている罪は重い。
大阪市民だって、全市民が地下鉄の駅の直近に住んでいるわけではない。
いくら鉄道が充実しても、駅までのアクセスは必要だ。
少し想像してもらいたい。わが街や隣の街には自治体が大いに関与したコミュニティーバスが走っている。
つまり、それは営利企業である民営交通だけでは住民の交通権が確保されないからで、「公共交通」と呼ばれる所以もそこにある。
大阪市営交通の場合は地下鉄の黒字でバスの赤字が埋められていた。
それは何もおかしなことではなく、当たり前のことなのだ。
地方自治体や公共事業に単純な「私企業の理論」を持ち込むことは正しくない。
「儲からないことは切り捨てる、人員はリストラする」は誤りだ。
橋下徹氏が唱え、維新の面々が唱和する「無駄を省く」は、つまるところ福祉切り捨て、弱者切り捨てだ。
加えて、邪な「経営者」に「公」を売るのが「規制緩和」の本質だろう。
森友学園籠池氏が要請し維新府政が認可基準を緩和したことが森友事件の出発点であった。
維新の大阪府政、大阪市政の有害性は明らかだと思う。
木蓮であらずともよし紅辛夷
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