2015年9月4日金曜日

梅肉好きずき

ネットから
  新聞のラテ欄を見ただけの感想だが安直なテレビ番組がやけに目につく。
 特に在阪局のそれには「〇〇県人は実はこうだ」とか「関西人はこう思われている」というような言い古されたレッテル貼りが多い。いわく「京都人はイケズ」「大阪人はデリカシーに欠ける」というような話を雛壇に並んだ芸人たちが笑い合う。
 その伝でいくと京、大阪の夏を代表する料理は鱧で関西人は全員が鱧が好きで、東京人がそれを驚くというのが定番だが、先日「鱧はあまり好きでない」という大阪の友人がいて聞いてみると、鱧の霜降りの梅肉も‟もうひとつ”という感想だった。なるほど。
 事実、小さく痩せた鱧は美味しくないし、骨切の下手な鱧は料理以前の気がする。
 だが私は鱧が嫌いでなく、特に湯引きした霜降り鱧は酢味噌ではなく絶対に梅肉派で、そのせいでもないが、孫の夏ちゃんも梅肉や梅干しが好きである。
 夏ちゃんはこの夏にはお母さんの実家に旅行に行っていたが、彼方の祖父母がせっかくの孫の帰省にいろんなお料理を出してくれたのに、「夏ちゃんは何が一番好き?」「何が美味しかった?」と聞いたら「梅干し」と答えたので精がなかったらしい。

 なお、『梅肉』というのは季語としては認められていないらしい。
 「いつき組的新季語選定委員会」というのをネットで読んでみると『中華まん』を認定とあった。コンビニの中華まんは確かに冬の感じがするが、これが『豚まん』となると大阪では季節を乗り越える。
 それでも私は『中華まん』を認めるから、『梅肉』は夏の季語に認定してほしい。鰯やササミの梅肉の料理も少なくないが、梅肉といえば鱧で夏と私などは素直に思うのだが。

2 件のコメント:

  1. 大阪の「豚まん」が今のような形(中心部でクルッと摘まんだ形)になる前は確か真ん中に二筋切れ目が入っていたような記憶があるのですが、wikiで見たらそれが豚の鼻を現しているというような事でした。
    かって台湾旅行に行き関空に着いた途端、豚まんの匂いに満たされ「あ~帰ってきたんやな~」としみじみ思ったものでした。

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  2.  コメントは豚まんの方にきましたか。 して、その豚の鼻という如何にも大阪らしいイチビリは何故淘汰されてしまったのでしょう。「大量生産に馴染まん」ではつまらんことですが。

     主題は梅肉ですが、鱧つながりで『鱧の皮』・・・これが当地では売っておりません。まあ穴子でもいいのですが(刻み穴子は時々出ています)、たまには「鱧の皮が食べたい」と思います。

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