秋の空気を感じるといっぺんに花も虫も元気になったように見える。
写真の花は『花虎の尾(ハナトラノオ)』で虫は『星蜂雀(ホシホウジャク)』。
この星蜂雀(ホシホウジャク)はどこかに留まっているときは文字どおり蛾に違いないが、写真のとおりプチハチドリのようにホバリングをしている姿を「蛾だ、雀蛾だ」というのは可哀相な気がする。
オオスカシバに準じて私の好きな昆虫である。かっこいい。
以前に「生物に学ぶ航空力学」というふうな講義を聴いたことがあるのを思い出したが、星蜂雀の飛行技術には感嘆する。
その講義の際、講師に「いま何処の大学や研究所でどんな研究が進行中か」と質問したら、「このごろはこんな夢みたいな研究には予算を全くつけてくれないんだ」とぼやくことしきり。
「国立大学に文系の学問はいらない」という政府だが、理工系でも目先の技術革新しか興味が無いようだ。
いろんな意味でこの国はつまらない国に向かっていないだろうか。
以前にコメントしたかもしれませんが子供の頃、目の前をホバーリングしながら飛んでいるを見て「絶対ハチドリや!日本にもいたんや」と大発見をしたと気分でした。生物学的に言うと飛翔する昆虫の中で「トンボ」が最高の能力を持っているそうで、「鳥人間コンテスト」の監修をしておられた東教授はトンボ少年から航空力学の研究者になられたそうです。
返信削除飛行機おたくのひげ親父さんに返信するのは憚られますが、「トンボの翅はザラザラで、それがよいのだ! 飛行機もツルツルに造ると揚力の反対の粘力が発生するのだ!」 と講義を受けました。
返信削除