「だからどうした」と返されると困るが、太陽も月も一緒に生まれ変わるってすごいことではないかと一人で感動した。
計算上は19年に一度起こる現象で、そのめでたさから朔旦冬至とよんで古くから宮中でも大いに行事が行われたらしい。
超古代人の感覚になってみれば、この日は文句なしの大晦日で明日が正月だったと思う。
寒さはこれからが本番とはいうものの、日脚が伸び、月が満ちていくのは初春を思わせる。
文明というものが地球を分断したのであって、それ以前の地球人は、どこの地からも太陽と月を眺めて同じような感慨を持ったに違いない。
だから、クリスマスも太陽に託された神の復活・再生を祝う「冬至頃の祭」だったに違いない。
と、大上段に振りかぶって冬至を語っては見たものの、この間から体調が不良でこれといったことをする気にもなれなかったので、最低限の行事として柚子湯を沸かして夕食に南瓜を食べた。
私は結構「芋蛸南瓜」が好きである。
ちょうどテレビで「白ごはんに一番合わないおかずは何か?」というような番組を放送していたが、妻は「南瓜かなあ」と呟いた。南瓜は甘すぎるらしい。
「今晩何にする?」との質問に私が「冬至は南瓜やろ」と答えたので無理をしてくれたらしい。
追記:天文学的に朔旦冬至を解説している「見上げれば、空」というブログがあったので転記する。
『現代の暦法でも本当に19年ごとにおとずれるのでしょうか? 結論から言うと起こったり起こらなかったりします。(下の表の左が冬至、右が朔の日)
冬至 | 朔 | ||
---|---|---|---|
1957年 | 12月22日 | 12月21日 | |
1976年 | 12月22日 | 12月21日 | |
1995年 | 12月22日 | 12月22日 | 朔旦冬至 |
2014年 | 12月22日 | 12月22日 | 朔旦冬至 |
2033年 | 12月21日 | 12月22日 | |
2052年 | 12月21日 | 12月21日 | 朔旦冬至 |
2071年 | 12月22日 | 12月21日 |
月の満ち欠け周期は平均29.53日程度であるため、12ヶ月は約354.367日となります。一方、1年は365.2422日程度であるため、12ヶ月あたり約10.875日足りなくなります。 そこで、だいたい2.7年に1回。ほぼ19年に7回。もっと正確に言うと334年に123回、1021年に376回……のペースで13ヶ月の年を作ると、数値上、帳尻があいます。 このため19年経つと、ほぼ同じタイミングで冬至や朔を迎えることとなり、朔旦冬至が繰り返されます。』
このあと、もっと専門的な話が続くが、要するに、ほぼ19年ごとに朔旦冬至は起こるが、次の19年後には起こらず、その次の、つまり38年後に起こるらしいので、今回が私の人生最後の朔旦冬至だったということになる。「それがどうした」と言われると返事の言葉がないがそういうことである。
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