物置を整理していたら包丁が二つ出てきた。
(上の)一つは見てのとおりの中華包丁。
この包丁で豚肉あたりをぶつ切りにして、大口径の都市ガスで中華なべをガランガランと操るのが夢であったが(欲を言えばコークスのコンロであるが)、諸般の事情で(妻の大反対にあい)そんなキッチンは作れずじまいで、中華包丁はひっそりと物置で眠っていた。
昔、仕事帰りに天神橋筋商店街の天2の角にあった廣記商行でよく皮蛋(ピータン)を買って帰ったが、この包丁はそんな折にここで買った記憶があるが正確には憶えていない。もしかしたら、当時よく開催されていた中国物産展かも知れない。
「何でも始める前に道具を整えようとするのが悪い癖や」と鋭く妻が突っ込んでくるが、こういう(物置に眠ったままという)事実を突きつけられると、一言も反論できずに小さくなっている。
二つ目の刃渡り30cmを超える包丁は、我が家で100年は経っていると思われる餅切包丁である。
カチカチになった鏡餅を開くときや、ねこ餅から切餅やおかき(かき餅)を作るときに体重をかけて切る包丁で、昔のカチカチのお餅はこれでもしんどかった。
なお、関西のお雑煮は絶対丸餅だが、お雑煮以外ではねこ餅を切った切り餅も食べている。念のため。
それがそれが・・・・、近頃の我が家では、我が家用の餅搗きはようせずに、結局飾った鏡餅はというとプラスチック製で、開くと個装された丸餅が出てくるという便利なものだから、この伝家の宝刀も出番がない。
このままだと孫などは、鏡餅とはプラスチックでカッコをつけたものとしか理解のしようがないだろうから、来年あたりは、ほんとうの鏡餅と鏡開きを見せてやらなければならないと思わなくもないのだが。
となると、ここ数年ほどでヘロヘロに低下した体力を回復させなければならないと反省している。ふ~。
お餅がらみで余談ながら、越後製菓が佐藤食品工業に勝訴した「切餅の側面の切れ込み」は製造禁止と約8億円の賠償金だからすごいものである。
こういう後から考えると何んと言うことのない切れ込みを、最初に考えて特許をとるというアイデアには脱帽する。
特許侵害がらみの余談の余談だが、吉本興業が訴えられている「面白い恋人たち」。この案件に限っては私は吉本に手を挙げる。これは、どう考えても詐術ではなくパロディーだと思っている。
えっ! その甘い許容力があんな首長を生んだんですか?
いいえ、あれはパロディーではなく詐術です。
ブログに挑戦してみました。
返信削除!uyumaccuさん ブログ開店おめでとうございます。
返信削除私の経験から言わせて戴ければ、ブログは肩の力を抜いて気楽に書くことが長続きの秘訣だと思います。「リラックス リラックス」といつも自分に言い聞かせております。
貴重な助言ありがとうございます。ゆっくり行きます。
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