2011年2月27日日曜日

長屋王の呪い

 追っかけファンまでいるので有名な考古学者水野正好先生の講演を受講した。
 「平城京を輝かせた女帝の想ひ」で、いつもどおりの熱弁が2時間停まらなかった。
 いつものとおり、講義内容はさておき、話が長屋王に触れたときの脱線部分だけを紹介する。
 曰く、「文化庁にいたとき、奈良市役所東南の発掘調査を担当した。種々のデータから、そのすばらしい(龍の姿の池を中心にした)庭園は長屋王の庭園に違いないと確信した。しかし、結果的に(水野先生の)意見は取り上げられず『平城京左京三条二坊宮跡庭園』という馬鹿な名前にされてしまった。
 そして次は、その北側の土地が開発されることになった。
 『長屋王宅に違いないから保存を』といい続けたが、そごう百貨店に売却された。建設前提の調査で長屋王宅であることが立証されたし、膨大な遺物も出土したのに止まらなかった。
 だから、朝日カルチャーセンター奈良教室の講師を再三再四要請されたが、そごうの建物内でされる講演は一切拒否してきた。」という、水野正好ファンなら有名な脱線話だ。
 そして、「長屋王の祟りで“そごう”は倒産したのだ」というのがオチである。

 なら町まで出たので、ケンミンショーにも登場した「揚げの中に“うどん”の入った“巾着きつね”」を食べてきた。
 「きつね・稲荷定食大好き派」としては文句なく合格だった。
 途中で思い付いて写メを撮ったので、実物はもっとマシである。
 写メを撮りながら、我ながらミーハーだなあと恥ずかしくなった。

2 件のコメント:

  1.  長屋王の呪いは難波宮、心斎橋のそごうにまで及んだんですね、おそろしや、ゝ。ところでB級グルメを自認する私ですが「巾着きつね」は聞いたことも見た事もありません。店の名前を教えてください。

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  2. B級グルマンさんへ。店の名前は麺闘庵。奈良市橋本町といってもわからない。近鉄奈良からなら東向南商店街を南へ。JR奈良からなら三条通を東へ。東向南商店街と三条通の出会ったところ(三条通)に高速餅つきの中谷堂があるので帰りに草餅をひとつ買って散歩しながら食べるべし。さて、中谷堂の東側から南に餅飯殿(もちいどの)通り商店街。ここの最初のお店。だから中谷堂の南隣に当たる。まあ、土産話のB級グルメだが、ならまち散策の入口に当るのでタイミングが悪いと待たされるかもしれない。

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